出版社内容情報
女性殺害に続き、人妻が疾走し、弁護士事務所で受付の女性が殺された。被害者はいずれかの指を切断され、遺留品に赤い五芒星形のダイヤモンドが…。犯人像に苦悩するハリー。30ヵ国以上で、累計2000万部超の話題作。(解説/若林 踏)
ジョー・ネスボ[ジョーネスボ]
戸田 裕之[トダヒロユキ]
内容説明
最初の女性殺害に続き、人妻が失踪し、弁護士事務所で受付の女性が殺されて見つかった。被害者はいずれかの指を切断され、遺留品には赤い五芒星形のダイヤモンド。犯人のメッセージを読み解こうとするハリーだが、示された答えは5連続殺人…。捜査を指揮するトム・ヴォーレル警部は、自分の仲間になるようハリーに圧力をかけるが―。30カ国以上で累計部数2000万部超の傑作シリーズ!
著者等紹介
ネスボ,ジョー[ネスボ,ジョー] [Nesbo,Jo]
1960年ノルウェーのオスロ生まれ。少年期にはサッカーに熱中しプロ選手を目指すも、膝を故障し断念、ノルウェー経済大学に進学。卒業後、就職する傍ら、大学時代から始めた音楽活動も続行し、バンドを結成。しばらく仕事とバンドを両立させていたが、やがて燃え尽き症候群のような状態となり、オーストラリアへ半年逃れる。この時初めて書いた小説『ザ・バット神話の殺人』が「ガラスの鍵」賞を含む複数の賞を受賞、作家への道が開ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
巨峰
72
下は、この本のクライマックスというだけじゃなくて三部作のクライマックス。流石に盛り上がる。ただ他の人の感想にもあるけど、文章を読んでも状況がいまいち脳裏に描けないシーンがあって、まぁ、それが僕だけでなくて良かった。でも、この作家さんは、作を重ねるごとに上手くなっているというのはわかる。翻訳も頑張ってほしい。2019/02/11
のぶ
69
上巻で描かれた女性の殺人事件に続き、連続殺人が発生した。最初の事件同様、指を切り取られ、五芒星のダイヤモンドが残されていた。上巻から捜査は進み、徐々に犯人像が浮かび上がってくる。合わせて殺人現場に残された謎と動機が明らかになっていく。上巻からのハリーの魅力と人間味は下巻でもよく描かれていて、本作の魅力となっている。それもあり飽きることなく物語を最後まで導いてくれる。全体を通し地道で警察小説の王道を行くような印象で、とても優れた作品だった。2017/04/15
chiseiok
37
やっとやっつけました、"オスロー三部作"最終章。相変わらず読み辛かった。覚えられないノルウェイ人名とイメージの浮かばない語り口。普段ならとっとと塩漬け、読メの「読んでる本」区分にまた一冊増えるところ…なんですけど…。気になる!邪悪で卑劣で頭のキレるラスボスに、圧倒的ビハインドで絶望的な戦いを挑む半壊アル中はぐれ刑事のハリー。最終対決の行方が…も〜気になるっ!そして、その痺れる結末を見届けた今、その後のハリーが気になってむずむずしてる。次作以降はもういいやと思ってたはずなのに。タチが悪いよジョー・ネスボ笑。
ばんだねいっぺい
29
山場を作るのが上手。久々に手に汗を握ってこぼれた。デューク・エリントンがピアノの調律は、完全でない方がいい言っていたとの差し込みに、感じることがあったなぁ。2017/06/03
しゃお
28
切断された指や五芒星などの謎、それらの伏線の回収や事件の終盤と対決に向かってなだれ込む展開は警察ノワールの趣きも強く、ぐいぐい読まされました。さまざまな事が収束されていく様子は、若干荒っぽくも感じないでもないですが見事。絶版になっている作品も含め、シリーズを順に読めないのが残念。是非とも絶版作品も含めて、シリーズを全て紹介していって欲しいです。2017/06/20