出版社内容情報
オスロの中心部で起きた銀行強盗事件。ハリー警部も加わった捜査は難航を極める。そんあある日、彼のかつてのガールフレンドが死体で発見され…。30カ国以上で出版されている、北欧ミステリーの傑作長編。
内容説明
オスロ中心部の銀行に、白昼強盗が押し入り、銀行員一人を射殺、金を奪って逃走した。現場に手がかりひとつ残さない鮮やかな手口で、ハリー・ホーレ警部も加わった捜査チームにとっては、前途多難を予感させられた。一方、かつてのガールフレンド、アンナと食事をしたハリーは、翌朝、前夜の記憶がない状態で目覚めた。そしてアンナが死体で見つかり…。30カ国以上で出版されている話題作。
著者等紹介
ネスボ,ジョー[ネスボ,ジョー] [Nesbo,Jo]
1960年ノルウェーのオスロ生まれ。初めて書いた小説『ザ・バット 神話の殺人』が「ガラスの鍵」賞を含む複数の賞を受賞、作家への道が開ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
91
ラケルはもういいよ、という気持ちがあるので、意趣返ししてやったじゃないの!とハリーを応援しようと思ったら…。ズブズブズブ。追いかけるものがいくつかあるので、どれがどこに進むかわからず、素直に読み進められずに立ち止まったりさせられるのも楽しい読書。2021/02/26
巨峰
78
ハリー・ホーレ刑事シリーズ4作目(翻訳されている物としては3作目)。銀行強盗殺人事件を追うハリーは、元カノと飲みに行き夜を過ごすが、その翌日元カノが死体で発見される。自殺と結論づけられた元カノの死に疑問を抱いたハリーはこっそり捜査をするのだが、その過程で彼女がロマであることをしる。ロマの迫害の歴史、そして今日の状況も含めしっかりと記されており、またロマである登場人物から自分の口で自分たちのことを語らせる。興味深い内容もあるが、いろいろ散らかった印象があり、なかなか読むページが進まない。2019/01/20
のぶ
50
北欧、これはノルウェーのミステリー。銀行強盗事件で話は始まる。序盤は登場人物の多さと、主要人物のキャラクターの描写が目立たなかったため、ストーリーの輪郭が薄くてなかなかページが進まなかった。後半になり捜査が銀行強盗に絞られてきて、面白くなってきたところで上巻は終わり。感想は下巻で。2015/11/15
chiseiok
40
前巻結末からそのまま闇に潜んで邪悪にほくそ笑んでいるであろう怖るべき敵"プリンス"。奴のその後が気になり過ぎ、間を置かず本作へ。相変わらず物語の展開もそそるし、キャラ造形も見事。ネスボ手練れやなぁと感じるが、相変わらずの(変わりようも無いけどw)北欧人名地名の判別の難しさに疲弊。人間関係が複雑緻密なので、「あれ?これ誰だっけ?まぁいっか」って先に行けないんですよね。何はともあれ舞台は充分整ったし、期待を込めて下巻へ向かいます。にしてもハリーという名前の刑事はどこの国でもやたらとチャラいっす笑笑。2018/08/19
RIN
34
ハリーホーレ警部シリーズ第4作。邦訳出版がバラバラで、『ザ・バット』(第1作)→『スノーマン』(第7作)→本作と読んでいる。とはいえ、1作1作の完成度が高いのでハリーのパーソナルヒストリーを無視すればミステリ単体としては楽しめる。今作上巻で最も驚愕したのは、てっきりハリー警部若かりし頃のエピソード0だと思っていた『ザ・バット』からたったの5年しか経っておらずハリーがまだ35歳だったことが判明したこと!人生の何もかもを諦め崩壊の一歩手前の50前後の刑事職人だと思っていたら…。一体彼に何が…?2018/05/07