出版社内容情報
最期までうち解けられなかった母親の残した日記と古い勲章を、偶然発見したエリカ。が、勲章の鑑定を依頼した歴史家が殺され…。スウェーデン発、1000万部突破シリーズ中一番の人気作、歴史ミステリー。
内容説明
今は亡き母は、なぜ最期まで私達姉妹に冷たかったのだろう?屋根裏で母が戦時に書いた日記と古い勲章を見つけたことで、再び謎と向き合うことになったエリカ。だが、勲章の鑑定を頼んだ歴史家は直後に撲殺され、ヒントを探すため読み始めた母の、別人のように感情豊かな日記は戦中のある日唐突に終わっていた。スウェーデン発シリーズ第5弾、二つの時代が交錯する味わい深い名作ミステリ。
著者等紹介
レックバリ,カミラ[レックバリ,カミラ] [L¨ackberg,Camilla]
1974年スウェーデン・フィエルバッカ生まれ。デビュー作『エリカ&パトリック』シリーズ『氷姫』がヒット、続く『説教師』で大ブレイク、2005年SKTF賞「今年の作家」賞、06年度国民文学賞受賞。2010年にはシリーズトータル1000万部を突破した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
274
          
            シリーズ第5弾。この巻も、あるいはこれまで以上のスロースターターぶりだ。最初の殺人事件の犠牲者の発見こそ冒頭で描かれるが、そこから解決へと至る道、及びその枝葉末節が長い。総ページ数にして700ページ強もあるのだが、事件の手がかりのいずれもが小さな点に過ぎず、なかなかそれが線や、面を構成して行かないのである。最初の手がかりらしきものにたどり着くのは、260ページあたりという悠長さ。それだけじっくりと描かれるだけに、物語が内包する世界と過去とは十分な重みと厚みとを有している。また、そこには現代スウェーデンの⇒2025/09/23
          
        ケイ
125
          
            ナチスとの関わりは、スウェーデンの深い傷だろう。第二次世界大戦での立ち位置をどう捉えるか、ドイツに対してどのような感情があるか。金髪碧眼の人が圧倒的に多いこの国ではドイツの優生思想に怯えることは少なかったかもしれないが…。そんなテーマがここでも出てきた。もちろん、ナチスに加担する結末は持ってくることは出来ないから終わり方は限られるとは思いつつも、シリーズの中で最も読みがいがあった。エリカは妻としても母としても失格じゃないのかしら。彼女の気持ちが語られるとイライラしてしまう…2021/01/13
          
        キムチ
58
          
            久しぶりの筆者。今回もひたすら長い。が読んできた中で、一番面白かったかも。しかし、隠忍自重で頁を捲らせるのはナチスVsレジスタンスの話が面白いから。昨年から北欧とナチスの絡みモノを読んできているが全く知らなかった事実ばかり。「踊る骸」の邦題はぱっとしないが、生き延びんとして同胞を、国を、最後に己迄裏切った結果、襲い掛かった報いはダーク。WWⅡでのスェーデンとノルウェーの裏事情がどこまで史実に基づいているのか首を捻りつつラストは一気読み。女性作家だけに日常の細部の細かい描写に辟易しないでもなかったけど。。2021/05/11
          
        坂城 弥生
48
          
            エリカとアンナの母親の過去。娘たちに冷たかった母親は何故そうだったのか…戦争がもたらした悲劇だったんだね。2021/04/20
          
        キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
36
          
            年老いた歴史家が殺され、エリカの冷たかった母親の謎が少しずつ解き明かされていく。「江戸長屋」的な人情物語だなあ、といつも思う。人情物は決して読者を裏切らないし、すごくいい人ばかり。署長のメルバリもすごくいい人になってきたではないか!普通は読まないジャンルだが、ミステリーの層の厚さにやっぱり読んでしまう。今回もナチスドイツとノルウェー、スウェーデンの関係も盛り込み、読み応えありです。2015/08/06
          
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            - 和書
 
 - 現代経済学 (第3版)
 


              
              

