出版社内容情報
世界を変えた勇気ある女たちの物語。
彼女の命がけの取材に、息子に先立たれた50代のヘルプ、エイビリーンは、酷いやり方で親友が解雇されたのを契機に、内情を語る決心をする。最初は緊張したが、予想外に豊かに言葉はあふれ出し…。
内容説明
「ヘルプを取材して本を出したいなんて、このお嬢さんはどうかしてる。白人トイレを使っただけでリンチされるのに」しかし息子に先立たれた50代のヘルプ、エイビリーンは、親友が酷いやり方で解雇された事を契機に、その白人女性を自宅に招き、内情を語る決心をする。最初は吐くほど緊張したが、言葉は予想外に豊かに溢れ出し…。世界を変えた、勇気ある女達の物語。
著者等紹介
ストケット,キャスリン[ストケット,キャスリン][Stockett,Kathryn]
ミシシッピ州ジャクソン生まれ。アラバマ大学英語創作科を卒業後、ニューヨークで雑誌編集に携わる。アメリカ同時多発テロ後、5年の歳月をかけて執筆した『ヘルプ―心がつなぐストーリー』は多くの出版社から断られ、日の目を見るにはさらに数年を要したが、口コミで拡がり、NYタイムズのベストセラーリストに103週ランクインのロングセラーに。3年間で、デジタル版を合わせて1130万部以上を売り上げる記録的ミリオンセラーとなった。現在夫と娘と共にアトランタ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
125
心の底から感動した。素晴らしい小説だ!今年これまで読んだ小説の中で、一番心を動かされた。感動の中心にあるのは、ヘルプの生だ。白人の家庭で家事をする黒人の女性たちの強く、しなやかな生き方は、読み手を鼓舞する。差別や貧困に苦しみながらも、自分が預かった子供に愛情深く接して、母のように慕われる。取り澄まして、偽善的なお金持ちの白人とは対照的な生き方だ。これは成長の物語でもある。白人の女性スキーターは、ヘルプたちにインタビューして、それを本にまとめようとする。(続きます) 2017/07/07
しいたけ
114
あの時代のミシシッピ、黒人、そして女。夫から、白人から、社会から、人間の尊厳とは無縁の扱いを受ける。理解がある風の雇用主にさえ毎朝漂白剤の原液で手を洗わせられる。彼女らの中に溢れる愛情と自由への希求。当たり前だ。本当は境界線はどこにも存在しない。「あたしが言いたいのは優しさに境界線はないってことだけさ」。線を越えれば罰が与えられるのは当然だと、殴り殺されても黙って堪えろと、そんな時代のささやかで、顔をしかめつつ吹き出してしまうような、それでも大きな怒りと勇気が詰まった贈り物。受け取る側には決してなるまい。2018/02/20
NAO
33
エイビリーン、ミニーもとても魅力的で、南部の人種差別がいかにひどいものであるかがさらに克明に描かれていく。ただ、徐々に白人たちの世界の問題も描かれ、黒人の作家が書いた人種差別の作品とは違うものになっているなあという感じはあった。もちろん、それで、この作品の価値が下がったとは思わないが。白人の親の育児放棄や、プアホワイトの問題など、人種差別だけでないさまざまな問題が山積みだった南部アメリカ。誰もが幸せに生きるのは、それほどまでに難しいことだったんだろうか。2015/09/18
Betty
28
人種差別は人類の汚点の一つ。生まれた時から決まっている理不尽。綺麗事を並べるつもりは無いけれど知る事と考える事は必要で、この様な作品は映像も含めて残さなくてはいけないですね。今でも無くならない現実を、不甲斐ない現実を何処か遠くの世界、自分とは関係のない世界だと思ってしまうのも同じですね。2017/11/05
roomy
28
エイビリーンには幸せになってほしいな。涙 著者自身の経験があったからこそ書けた作品なのでしょうね。日本訳も自然で読みやすかったしテーマは重いのに読後感はとても良かったです。差別問題は肌の色だけじゃなくて色々な形でどこにでもあることですよね。感想は今日書きましたが上巻を読み終えたら下巻を読まずにいられませんでした。2015/02/23




