内容説明
20世紀初頭のアメリカ。生まれ育った地から逃れるように、牧場主のベンを頼ってテキサスにやってきたローレンは、ベンが急逝したことを知らされる。戸惑うローレンにベンの妻オリヴィアはある計画を申し出る。それは、ベンの息子ジャレドとの期間限定の結婚だった。激しく反目しあう二人をテキサスの雄大な自然が包み込むが、やがて二人の運命は残酷な現実の渦に巻き込まれていく…。壮大な愛の物語。
著者等紹介
ブラウン,サンドラ[ブラウン,サンドラ][Brown,Sandra]
1948年テキサス州生まれ。モデル、女優、テレビのレポーターを経て作家に転身。のべ7000万部以上を売り上げ、33カ国で翻訳されるベストセラー作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
23
この著者のテキサス描写は本当に魅力的です。電気の普及への投資、鉄道、自動車…そういった新しい世界を感じさせる小道具を取り入れながらも、かわらぬ人間の営みー欲、嫉妬、憎悪、愛ーを展開していくところは面白かったです。嫌々とはいえ飲んだくれ、ママの尻の下な男子には結局全く心が動かず。他の真の通った男子が登場するたびにこっちの方がいいんじゃん、女子?と。ははは。2018/09/25
まめもち
5
ジャレドは父親ベンが呼び寄せたローレンに惹かれつつも愛人じゃないかとの疑いで冷たくあたる。ベンの妻オリヴィアも2人に結婚強要したりと超冷酷。彼女につくすカーソンが結末含め気の毒過ぎた。農場に行ってからジャレドとローレンがうまくいくかと思ったらまぁ男が頑固。子供っぽいわ。ベンの愛人マリアとその息子夫婦はいい人。鉄道の利権といった政治問題のせいでマリアが殺されるなんて。ローレンの常に毅然とした態度はスジ通ってて気持ちよかった。スケールの大きい話で読み応えあり。2018/06/01
oneoeight
4
傲慢でひねくれたヒーローと純粋無垢な天使ヒロインとのお話。ヒーローはおバカさんだけど大好物シチュ。トキメク☆ しかしいろいろ絡み合った愛憎が重かったぁ~(´ヘ`;)でも清らかヒロインや牧場のヒーロー兄家族に助けられハラドキしながらノンストップで読了。読了してもヒーローの後半の理不尽な冷たい仕打ちに納得いかないけど(`ε´)ヒロインには言ってもよかったんじゃない?! けど、なんだかんだ言って切なさを堪能したからまっいっか~。断然ヒロイン派度☆5、また読みたい度50%2010/02/24
erie
3
サンドラ・ブラウンの初期の作品ということでハーレっぽいところもありましたが、おもしろかった。傲慢でひねくれたヒーローのヒロインに対する扱いはかなり鬼畜だけど、どうしてそうなのかは理解できます。おとなしく控えめなヒロインが徐々に芯の強さを発揮していくところがよかった。2010/04/25
くろうさぎ
3
あ~~。何度か泣けちゃいました。ヒーローの残酷さが、ダイアナ・パーマーのヒーローを思い出させます。でも、もっともっとひどい人たちがたっくさん出てくるんです~~~!よかったのは、悪人には報いが遭ったことですね。これで、読んだ後、すっきりできるのです!!2010/02/23