内容説明
16世紀イングランド。新興貴族ブーリン家の姉妹、アンとメアリーは、たちまち国王ヘンリー8世の目を惹く存在となる。立身出世を目論む親族の野望にも煽られて、王の寵愛を勝ち取る女同士の激しい争いが幕を上げた!王の愛人となったのはメアリー。その座を奪ったうえ、男児の世継ぎをつくることのできなかった王妃までもを追い詰めるアン。英国王室史上、最大のスキャンダルを描いたベストセラー登場。
著者等紹介
グレゴリー,フィリッパ[グレゴリー,フィリッパ][Gregory,Philippa]
テレビやラジオのジャーナリスト、プロデューサーの経験もある、イギリスの作家。エジンバラ大学で18世紀文学の博士号を取得。歴史小説の第一人者であると同時に、現代を舞台としたサスペンスにも定評がある。現在は、家族とともにイングランド北部に住む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケイ
125
原題は「The Other Boleyn Girl~ブーリン家のもう一人の娘~ アンではないほう。その意味深さが訳題ではわからず、原題を知って膝を打った。ブッカー賞の「ウルフホール」(ヒラリーマンテル)ではクロムウェルとアン・ブーリンの間に壮絶な火花を感じたが、こちらの火花は女同士で。色仕掛けでどこまで国を牛耳れるかが見もの。2019/02/08
ねむねむあくび♪
64
歴史物というよりも、どろどろ愛憎劇のハーレクインロマンス的。王の欲望、女達の野心と一族の支配が入り乱れて、宮廷って要するに大奥やん!と理解した(笑)そりゃ面白いよねぇ(´艸`)ブーリン家の視点で進む物語なので仕方がないが、悪名高いヘンリー8世をもう少し詳しく知りたかった。2018/11/15
TATA
45
16世紀初頭の英国が舞台。イングランド国王ヘンリー八世の周りに蠢くブーリン家の思惑。めぐらされる圧倒的な権謀術数と色仕掛けの数々。お家の勃興を目論むということだと摂関時代の藤原氏のイメージだけど、しかしここまであけすけなやりとりだったんだろうかと。そして決定的となる姉妹間の亀裂、更には英国王室史上最大のスキャンダルへ。下巻を読了したらタワーオブロンドンにいくことにしよう。2019/02/10
坂城 弥生
37
イングランド貴族と王の物語。結末は知ってるけど、ここから人間関係がどう動くのかドキドキする。2023/01/16
たまきら
37
夫が珍しく流行りものに手を出しました。…コロナです。ありがたいことに症状はそれほど重くないんですが、来週まで家族全員がほぼ軟禁状態(必要最低限の買い物は濃厚接触者の自分ですが許可されています)。この機会に色々読み返し、プライムビデオで色々見てます。自分は特に「エリザベス」をはじめ歴史ものにはまりましたが、娘さんがキューティーブロンドを経てルース・ギンスバークの映画に興味を持ってびっくり。しばらく映画三昧だなあ。2022/07/23
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