内容説明
沼のほとりに棲む綿尾ウサギの母と子のまわりには危険がいっぱい。子ウサギは蛇と遭遇、母のおかげで助かったものの、耳は咬まれてぎざぎざに。以来「ぎざ坊」は生存競争を生き延びる知恵を懸命に学んで、一人前になっていくのだが…。表題作以外に、飼い馴らされた美しい野性の馬の物語「黒いくり毛」、イノシシの子供の成長を描いた「あぶく坊や」、狩猟で本領を発揮する犬の話「ビリー」を収録。
著者等紹介
シートン,アーネスト・T.[シートン,アーネストT.][Seton,Ernest Thompson]
1860~1946。英国生まれ。カナダの森林地帯で育ち、ロンドン、パリで絵を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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十六夜(いざよい)
10
どれも自然の中で逞しく生きる動物を書き記したまさに動物記。下手に子供受けするよう手を加えておらず、時に残酷な描写も含むのが良い。子供の頃に図書館で読破したシートン動物記をまた読む機会があるとは。文庫化してくれてありがとう。2015/01/01
かおりん
7
うれし懐かし、大人のためのシートン動物記。「ぎざ耳ウサギの冒険(うさぎ)」「黒いくり毛(馬)」「あぶく坊や(イノシシ)「ビリー」(犬)入ってます。2022/01/17
denden
4
続けてシートン動物記。こちらも生き物への愛情溢れる良い内容でした。利口な千恵と洞察に溢れた「ぎざ耳ウサギの冒険」自分をつら抜いて生きた「黒いくり毛」クマに立ち向かって生きた家族の物語「あぶく坊や」落第生と思われた犬が成長する「ビリー」どれも素晴らしいシートンらしい読み物でした。あぶく坊や家族がクマと対決する最後の場面、応援に力が入りますw2014/03/17
ヤーミール
4
モリー母さん格好いい!母は強し! もちろんギザ耳もよかったです。2010/04/11
kaguyam
3
こちらもシートン動物記より。 あぶく坊やが昔から好きなんです。2014/03/25