内容説明
カナダの農場で、母親と伯父と三人で暮らしていたカプリ。伯父が亡くなり弁護士から、農場だけでなく、実際に興業しているカーニバルを相続することを知らされる。実は母親と伯父は多くのファンに慕われたボードビリアンだった。母親は農場を売り、カプリを連れてカーニバルに乗り込んで、出し物や出演者を選んでいこうとする。けれど、そこには彼女たちの計画を邪魔する事件が次々と…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいちか
2
ドロシー・ギルマンのおばちゃまシリーズより前に書かれた青春小説の内の1冊。15歳から16歳という思春期真っ只中のカプリとその母が叔父の遺産となるカーニバル(移動サーカス?)に乗り込んで、前向きに生きていく話。その過程で自分の父親が銀行員ではなかったこととか、自分がいかにカーニバルを愛していると気が付くとか、最初はいがみ合っていた母親と元の彼らの農場を購入したシェリフがなぜか結婚するところまでいっちゃうとか、お気楽ではあるが、カーニバルを乗っ取りたいサボを捕まえて大団円。軽い読み物。頭を使いたくない時に。2014/06/04
フロリナ
1
主人公のカプリは15歳。元ボードビルスターの母と二人暮らし。母は自身がショーの生活に馴染めなかったので娘には普通の生活をしてほしいと願っている。しかし、シュー叔父が残した唯一の遺産カーニバルに乗りこんだことで、カプリはすっかりカーニバルの世界に魅了され、母との関係にも変化が・・。経営妨害に見舞われながらも、自身の行動と周囲の助けにより、自分の道を見つけていくカプリ。すがすがしい青春小説!やはりドロシー・ギルマンの描く少女には魅力を感じます。2015/02/24
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- 和書
- 天球儀文庫 河出文庫