内容説明
170センチ、50キロ、スタイル抜群、成績優秀。高校2年生のラーラは、幼いころから数々の美人コンテストでも優勝し、期待されていた。蕁麻疹のための薬がきっかけで、急に太りはじめたラーラ。エクササイズ、ダイエット、絶食、果ては大量の下剤まで試すが、効果はなく体重は増えるばかり。取り巻きたちは手のひらを返したように冷たくなり、「外見なんて気にしない。いつまでも愛している」と言っていたボーイフレンドまで離れていってしまい…。
著者等紹介
ベネット,シェリー[ベネット,シェリー][Bennett,Cherie]
ティーンエイジャーの問題をテーマにした作品が多く、オフブロードウェイで評判をはくした『Anne Frank & Me』や『Cyra and Rocky』などの脚本、『Did You Hear About Amber?』ほかの小説を手がける。新聞にはティーンエイジャー向け悩み相談のコラム『ヘイ、シェリー』を持つ。ナッシュビルとロサンゼルスを行き来しながら創作活動を続けている
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みも
32
軽い悪ふざけ気分で、タイトルと表紙だけを見て読んでみたが、どうしてこれが、ユーモアやコメディとは全く異なる、中々奥深いテーマを内在した佳作だった。クレオ曰く「相手のウエストラインじゃなくて、ハートのサイズを見るようになった」あらゆる外見的差別に対する、著者の是正勧告なのだろう。ラーラの「痩身=美」という画一的で偏狭な価値観の誤りや、周囲の優しい言葉に対する意固地なまでの彼女の拒絶と、エゴイスティックで過敏な反応は、冗長で諄さも感じげんなりするが、この執拗さがラストのハートフルな落ちへの心の和みを増長する。2016/07/06
こよみ
16
痛みを知って視野が広がったと言う話アメリカの学校はつらいな2014/10/04
ゆぅ
5
ミスコン常連の美女がどんどん太ってしまう話。 '完璧'だった家族も壊れ始める。ある意味ホラーより怖かった…。翌日の私の食事量が減ったのはきっとこの本のせいではない。2014/09/12
サーモン好き
4
これは名作。姿形が変わろうとも態度を変えない人は尊いです。カチャ。次のチャンネル。個人的に同時期にキングの「痩せゆく男」も読んでいて面白さが相乗しました。2017/01/10
なめこ
3
さくさく読めて深刻な内容のわりに暗くなりすぎず面白い、けどとても考えさせられる…。太れば太るほど周りからは透明人間扱いされて居場所がなくなるってほんと皮肉!2017/09/24