内容説明
「わたしと結婚すればいいのよ」―大胆なマーシーの言葉に,チェイスは自分の耳を疑った。不動産仲介で大成功した彼女は、チェイスの会社に資金援助をするという。彼はまだ愛する人を失った悲しみから立ちなおっていない。しかも彼女には不気味ないたずら電話がかかってくる。周囲の心配をよそに、二人は新婚の夜を迎えた…。全米で100万部突破の、愛とサスペンスに満ちた傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
101
「わたしと一緒に暮らせばいいのよ」—愛する妻とそのお腹の子を事故で失ったチェイスが、幼馴染マーシーの一途な愛により愛を取り戻していく『テキサス三部作』の二作目。マーシーを悩ませるストーカーの存在がほんのりとサスペンス色を添えているが、愛のない結婚生活で圧倒的な包容力を見せる彼女と、それにより荒んだ心を揺り動かされるチェイスの心の機微や距離が縮まっていく過程が本作の読みどころ。とりわけ前者は中心に据えるにはいささか現実離れしている次元だが、そこには著者の女性に対する理想像が込められているのかもしれない。2017/10/01
たまきら
26
1作目最後で、妊娠中の妻を交通事故で失った長男が主人公です。事故の際運転していた幼なじみの女性が、自暴自棄なロデオで死にかけた彼を目撃。彼女は幼少時からずっと憧れていた男子を救おうと努力しますーその彼女の忍耐力には唖然!…でも、最愛の妻が即死する場に居合わせ、ずっと彼を知っていた女性だからこそなのかも。敬虔なキリスト教徒が多いイメージのテキサスとも重なったかな。2018/08/17
だむ
15
テキサス三部作の②。良かった!最愛の妻とお腹にいた赤ちゃんを亡くしたチェイス。①では落ち着いた大人の男性として登場していたけど今作では悲しみを受け入れられず苦悩し荒れている。そんな彼を大きな愛で包み込むマーシーがとても素敵だった。子供の頃からずーっとチェイスを好きだった彼女。自分の想いを隠し彼の為に頑張る姿にホロり。本当の意味で夫婦になった終盤はジーンとした。2021/12/06
ぽこ
9
再読。妻と子を自動車事故で亡くして自暴自棄になっているヒーローとその事故の同乗者である幼なじみの実業家ヒロイン。ヒロインのヒーローへの愛がとにかく深くてそこに一番感動してしまいます。2018/03/11
ぽこ
8
テキサス三部作の中ではこれが一番面白いと思います。ヒロインの一途で深い愛は感動物です。何を言われても、どんなひどいことをされても許してしまうヒロイン。涙なしでは読めません。幸せになってくれて良かった。2013/05/06