内容説明
十数年前、本書を読んだ時、クィネルはベトナム戦争に従軍歴がある人物だと思っていた。従軍特派員やカメラマンの生態が、実に生々しく描写されていたからだ。当時、覆面作家だったが、この推測は間違いないと思っていた。実は60年代初め、香港で貿易の仕事をやり、ベトナムにもよく足を運んでいた経歴が明され、私の推論は間違いであることがわかった。一枚のスナップ写真に命を賭けたカメラマン!そして、彼の密命とは?巨匠が大胆に描くスパイ冒険小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tai65
3
星5つ2016/06/11
まー
2
A1990/01/09
ivnin
1
キャラクターが読み手のカタルシスのために奉仕し過ぎて出来すぎの感があった。救いとか達成のためにまっすぐ配置されたものより、意味がよくわからないもののほうが読み応えを感じる。2014/11/29
かい
1
「メッカを撃て」から。おもしろい!戦場カメラマン・マンガーのトラウマの原因になった場面はただただ惨いのだけど、とても印象的で、あと眼の表現がきれいだなと思う。海外物は人種ごとに違う眼と肌・髪の色を描写するのが当たり前だからってのもあるんだろうけど、その描写がこの人のは特に好きだ。あとメッカでも思ったのだけどラストのたたみかけ方がスゴイ、くはぁー!そうきたか!という感じ。引き続き追う。2014/09/26
sarakura3
1
昔、途中で投げ出した本だった。小説らしくないニュース雑誌の文章のような文章に嫌気がさして途中で放棄したのだと思う。 今回再度チャレンジしたが、すばらしかった。主人公のマンガーの生き方はクリーシーと相通ずるところがあると思った。すごく良かったです。2013/09/27