内容説明
もう二百年以上も前から、オーウェンズ家の女達は“魔女”と恐れられてきた。事故で両親を失ない、二人の伯母にひき取られたサリーとジリアンは、学校では“魔法使い”とイジメられ、いつしかこの家の魔力から逃れ自由になりたいと願う。奔放な妹は家を出て、慎重な姉は孤独な青春を送り、結婚、二人の女の子を産んだ。そして時が流れ、妹が家に戻ってくる。しかし彼女の車には男の死体が積まれていた…。話題の映画原作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そら
40
元は「オーウェンズ家の魔女姉妹」ってタイトルだったそうです。元のタイトルの方が内容に合ってる気がするな~。控えめだけど魔術が出てくるのでホラーファンタジー要素もちょっとある。女系家族のあれやこれや。それぞれの恋愛と家族愛がテーマ。楽しめました。2020/11/28
ひとみ
0
魔女として恐れられていたオーウェンズの女達。十三ヶ月違いの姉妹の真面目なサリーと奔放なジリアンも地域社会から受け入れられずに育つ。長じて夫と死別し娘二人と遠くの町で模範的な親子として暮らしているサリーの下に若い頃に恋に落ちて出奔したきりだったジリアンが三番目の夫の死体と共に帰還するのだった。魔女と恐れられた一族の女たちと死体という組み合わせに陰惨なものを予想したがそうはならず、恋の罠の魔力と女系家族の厄介さとしぶとさと幸せを目指す姿勢を描いた小説だった。サリーの娘の誕生日のシーンが鮮やかでいい。2015/11/15
ニ詩子
0
どこまで読んでも、語り始める前の序章の様な気がして、お話がどこから展開していくのかよくわからないまま終わってしまった。回りくどくない簡潔な文で読めば、姉妹の葛藤や魔女たちの怪しさを味わえたのかもしれない。2013/08/02
-
- 和書
- 新学校保健法の解説