出版社内容情報
笛が鳴っている。
名前を呼ばれている。
逃げないと、
化物がやって来る……。
公園で〈笛吹き鬼〉をして遊ぶ六人の少女たち。
だが、奇妙な笛の音が鳴った時、一人、また一人と姿を消してしまう。
数年後、事件の当事者で、ホラー作家となった背教聖衣子がこの事件を調べはじめると、眠っていた「笛吹き鬼」も蘇る――。
禍々しい信仰が残る地で続く、奇っ怪な事件。
内容説明
公園で“笛吹き鬼”をして遊ぶ六人の少女たち。だが、奇妙な笛の音が鳴った時、一人、また一人と姿を消してしまう。数年後、事件の当事者で、ホラー作家となった背教聖衣子がこの事件を調べはじめると、眠っていた「笛吹き鬼」も蘇る―。禍々しい信仰が残る地で続く、奇っ怪な事件。
著者等紹介
三津田信三[ミツダシンゾウ]
奈良県出身。編集者をへて、2001年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
177
三津田 信三は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者版「ハメルーンの笛吹」、雰囲気は味わいましたが、もう少し怖さが欲しい所です。 https://www.chuko.co.jp/tanko/2024/09/005827.html2024/11/14
KAZOO
99
三津田さんの久しぶりの作品ですが、若干期待外れのような感じを受けました。前作の「七人の鬼ごっこ」は読んでいるのですが、それとの関連はあまりなさそうな気がしました。三津田さんの作品としては怪奇さや不気味さはあまり感じることがなく、ミステリー的な感じを受けました。かなりの時間の経過などがあるので、もう少し長くしてもいいのではないかと思いました。2025/03/05
yukaring
70
「ハーメルンの笛吹男」をモチーフにした連続少女神隠しの謎。鬼が笛を吹き隠れている子供を探す“笛吹き鬼”。しかし別の不気味な笛の音が鳴った時少女たちが一人また一人と姿を消す。未解決のまま時はたち当時失踪した少女達と遊んでいた成瀬京子はホラー作家となってこの地に帰ってくる。自身のトラウマである神隠し事件を取材するために…。現場である小山で起きた過去の事件や当時の容疑者についても調べを進める京子。しかし彼女の行く先々で起こる警告のような殺人事件。彼女と先輩作家が導きだした真相とは…。ラストの余韻が物悲しい物語。2024/11/15
sin
56
物語の途中に登場人物の怪しい家族関係が顕にされるが、その設定の継ぎ足し方がスマートではないように感じる。それこそ事件の真相に繋がる根っこに存在するモノが姿を現す重要な場面であるのに…その上それにまつわるその後の追求が中途半端に扱われているように思えて仕方がない。さて、取材に依って再び動き出す過去の影…事件への推論が真の犯人を揺り動かすが、その行為は必然だろうか?推理の積み重ねが以外な犯人を炙り出すが、作者にしては怪異が弱くミステリーの部分にも取ってつけたような感じがして、結末も中途半端で残念に思えた。2024/12/26
オフィーリア
55
前作同様幼少期に巻き込まれた奇怪な事件を大人になった主人公が追い掛け、事件が動き出す構成。流石の筆力でゾワッとする怖さも感じられたけど、個人的に好みなホラー要素は深く描写することなく、ミステリ方面から話が進んで行ったのが何とももどかしい。2024/11/04
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