出版社内容情報
笛が鳴っている。
名前を呼ばれている。
逃げないと、
化物がやって来る……。
公園で〈笛吹き鬼〉をして遊ぶ六人の少女たち。
だが、奇妙な笛の音が鳴った時、一人、また一人と姿を消してしまう。
数年後、事件の当事者で、ホラー作家となった背教聖衣子がこの事件を調べはじめると、眠っていた「笛吹き鬼」も蘇る――。
禍々しい信仰が残る地で続く、奇っ怪な事件。
内容説明
公園で“笛吹き鬼”をして遊ぶ六人の少女たち。だが、奇妙な笛の音が鳴った時、一人、また一人と姿を消してしまう。数年後、事件の当事者で、ホラー作家となった背教聖衣子がこの事件を調べはじめると、眠っていた「笛吹き鬼」も蘇る―。禍々しい信仰が残る地で続く、奇っ怪な事件。
著者等紹介
三津田信三[ミツダシンゾウ]
奈良県出身。編集者をへて、2001年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オフィーリア
52
前作同様幼少期に巻き込まれた奇怪な事件を大人になった主人公が追い掛け、事件が動き出す構成。流石の筆力でゾワッとする怖さも感じられたけど、個人的に好みなホラー要素は深く描写することなく、ミステリ方面から話が進んで行ったのが何とももどかしい。2024/11/04
えみ
49
あれが戻ってきた…。笛吹き鬼で目覚めたあれが笛の音を響かせながら、無邪気な子供たちのもとに忍び寄る。これは痺れる。密かに語られる過去の事件。恐怖の噂、怪しい神隠し。そこに起こる全てのことに説明できない人智を超えた“ふしぎ”がある。見えない何者かの視線がスッと文字の上を滑り、文章に鳥肌をたたせる気配を感じるホラー。その笛の音、誰が吹く?その得体のしれない存在は誰を狙う?公園で〈笛吹き鬼〉で遊んでいた6人の子供たちを襲う恐怖。そして消えた子供。時が経ち、またあれが来る。同著者『七人の鬼ごっこ』との繋がりも…。2024/10/14
ポチ
44
私には不明な部分などまだまだあり面白さが分からず合わなかった。2024/10/14
のりすけ
29
笛の音が聞こえると子供が消える。ホラーのようだけどミステリでもあり…。『7人の鬼ごっこ』シリーズ?『六』ときたら次は『五』…( ゚д゚)ハッ!『五人そろってゴレンジャイ』か!なわけないやろがい。数が減っていく「数下り」の呪いが発動してますんやろか。主人公がイマイチ好きになれなかったのが残念ポイントかも。2024/10/24
さこぽん
26
2つの神隠し事件。「化け物の仕業と見せかけてどうせ人間だろう?」と思われたが。てっきり京子が事件解決すると思っていたら、最後に突然現れた先輩作家が解決へと導き肩透かし。オイシイところ持ってく。この先輩(速水晃一)「七人の鬼ごっこ」に出てた??ずうっと前に読んで覚えてないなぁ。まだ続きそう。2024/10/08