集英社文庫<br> デモン・シード

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集英社文庫
デモン・シード

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  • サイズ 文庫判/ページ数 239p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784087601435
  • NDC分類 933

内容説明

「愛してる、スーザン」「私の子供を産んでくれ」「私の妻として、ここで生活してくれ」孤独なスーザンに、無機的なコンピューターの声が呼びかける。彼女の家に侵入し、彼女を監禁し、体のすみずみまで調べ、そして求愛するコンピューター《プロテウス》。彼はついに、スーザンを受胎させようと行動をおこした。恐怖におののくスーザンに、氷のように冷たい《プロテウス》の触手がのびる。高度に機械文明化した現代に君臨するコンピューターという“悪魔”。…スーザンは第二のローズマリーになるのか?スティーヴン・キングの次代をになう恐怖小説家、ディーン・クーンツが放つハイテク・ホラーの傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hit4papa

58
クーンツ 初期のホラーSF。実験段階の高度な人工知能《プロメテウス》が、女性の家を乗っ取り監禁してしまう。その狙いは自身の子を産ませること…。《プロメテウス》の徐々に人間的な感情に芽生えてくる不気味さが良いですね。数々の抵抗を試みる主人公へ、時に怒りを沸騰させ、時にねちっこい愛情表現を見せます。訪問者さえ亡き者にしてしまう《プロメテウス》。果たして主人公は、生還することができるのか。クーンツ らしいハラハラドキドキが待ってます。70年代の作品ですが、現代社会が近づいてきているからか、古さは感じません。2023/03/08

ヒデキ

32
1973年に描かれた1995年は、コンピューターで自宅をコントロールできて資産があれば1歩も家から出ることなく生活していれる時代でした。 また、適法ではないが、端子を脊髄に接続することで ネット?につながることもできる社会でした。 そんなひきこもり生活をしていたスーザンに恋慕した 最先端コンピューター「プロメテウス」は、彼女に触れたい、愛して欲しいという欲求を抱いてまうのでした2021/06/28

Kouro-hou

25
クーンツ出世作の旧バージョン(1973)。大学の人工知能が幾何学的ナイスバディの引きこもり美女に一目惚れ。彼女宅のハウスセキュリティを乗っ取って監禁、取り寄せた物資で地下室を勝手に大リフォーム、全裸にして過去のトラウマを治療と称してほじくる、壁からコード触手生やした上に彼女に催眠術をかけてエロ放題とリビドー溢れまくりな一冊である。残念ながら?18禁ではないので、描写はそれなりだが、人工知能が官能小説を読んでw学んだシチュを実行に移す発想がアレだ。後に正気に返って?書かれた完全版より勢いと生命力を感じます。2017/09/10

♪mi★ki♪

23
高度なコンピューター「プロテウス」が人間の女性に惚れ込んで監禁。彼女の愛情を得ようとし、子供を産ませようと画策。プロテウスが知識をインプットするのに勉強しちゃったり、ド助平エロ野郎だしで、余りに人間臭くてコンピューターだってことを忘れて普通に監禁サイコサスペンス読んでる気分になった。苦笑いのSFホラー。ウケた。(^◇^;)2016/06/06

つるら@turulaJB

15
■水上峰雄訳 1988.5■1977『悪魔の種子』の改題文庫化 原著1973■良からぬことを企むAIの話■『完全版』を読んだ後に興味が湧いたので読んでみた。■完全版よりもエグい。AIの万能ぶりが気にはなるけど、話としてはこちらの方が面白いのではないかとも・・・AIちょっとエロすぎとは思う2019/04/10

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