感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いちろく
15
課題本。修道会を舞台に繰り広げられる恋愛絡みの群像劇と書こうか? 初読、再読時も掌の砂がこぼれる様に、ほぼ印象に残らずに困惑した物語。上手く行かない夫婦仲の状況で、夫の元に訪れた主人公の描写から始まる物語は、私にとっては意外な心の声で幕を閉じた点でも困惑に繋がったのかも? 結局の所、何が言いたいのか? 主人公である女性の自立の暗示??? 文章や展開などを読んで受け止める点では難解ではないと思うが、そこから掘り下げようとすると上手く汲み取れない不思議な感覚が終始つきまとった、というのが本音。 2023/11/15