内容説明
「幸福へのあこがれにこそ、生命についてのあらゆる認識の基礎はあるのだ」人間は生命体として生きているだけではなく、かけがえのない“愛の意志”として生きている。科学の万能も、偏狭な宗教や国家主義も否定し、19世紀ロシアで危険視されたトルストイ主義。しかし地球を越えて「生命」を考えねばならない今こそこの“人生の教師”の書が再び必要とされる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
i-miya
66
20214.02.11(01/23)(つづき)トルストイ著。 02/10 (P088) 我々の知識が一層およびがたいのは、個を持たない物質的な対象である。 それらのうちには、われわれの個のようなものはない、見当たらないし、幸福へのあこがれは全く見られない。 みられるのは、それらが従っている理性の法則の時間的、空間的の発見まかりである。 2014/02/11
i-miya
47
2013.12.03(12/03)(つづき)トルストイ著。 11/21 (理性について) 我々は理性を何よりも確実に何よりも先に知っている。 理性の諸法則を我々は知っているし、知らずにいることはできない。 それはちょうど動物にとっては、動物がエサを取り、繁殖するのに、従う法則であり、天体にとっては地球や星々が進行するのに従う法則と同じことなのである。 生命が実現されていく法則。 2013/12/03
i-miya
45
2012.12.24(つづき)トルストイ著。 2012.12.24 (写真とその説明) +1868、40歳、「戦争と平和」執筆のころ。 +1828誕生、ロシア中部、ヤースナヤ・ポリャーナに生まれる、伯爵家四男として。 +1849、21歳、ペテルブルクで放蕩生活のころ。 +1853、クリミア戦争勃発、1855、セヴァストーポリの戦い(石版画)の中で、『青年時代』を書き始める。 +1856、雑誌『現代人』同人、ツルゲーネフらと。 2012/12/24
i-miya
43
2013.04.18(つづき)トルストイ著。 2013.04.18 ファリサイの徒と、書物の徒の生命についての説明。 それにはかかわりなく、別の指針に従う。 多種多様な仕事や、行為から形成されている指針。 (1)中国人にとって両親の位牌にまつわる蝋燭。 (2)マホメット教徒の聖地巡礼、(3)インド人にとってのある決まった量の祈りの言葉、2013/04/18
i-miya
43
2013.01.26(つづき)トルストイ著。 2013.01.25 第2章、生命の矛盾。 生命の矛盾は、人類によって、大昔から意識されてきた。 人類の啓蒙家たちは、この内的矛盾を解決する生命の定義を人々が明らかにしてきた。 しかし、ファリサイの徒と、書物の徒が、それを人々の目から隠している。 まず、自分の個の幸福が浮かぶ。 しかし、個にとっての幸福などは、ありえない。 2013/01/26