感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅香
25
人はなぜいつも表現したいと思うのか。その生命の迸りを誰に見せつけたいのだろうか。。池坊の流派で次期家元の勝麻と無流派の響を中心に生け花の芸術性と自己の確立を問う、渾身作。。匂い立つような花に魅せられた人。決して覚めることない夢の中にいるようで計り知れない。芸術家は、表現者は、どこまで深淵を覗き込み、その花を手にしようと貪欲なのか。噎せかえるような空気。今まで素通りしてきた生け花に肩を叩かれたかのようなハッとした気づきがあった。2017/01/11
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