内容説明
大学時代の1961年、傭兵部隊に身を投じた著者は、カタンガ傭兵部隊の一員として、コンゴ動乱に参加したのを皮切りに、その後、フランス外人部隊など、いくつかの戦闘集団に所属、世界を渡り歩いてきた。その希有な体験は、さまざまな人たちとの貴重な出会いをもたらした。その想い出を綴りながら、併せて、戦史の裏面、現代戦の裏面を抉り出すノンフィクション。
目次
ホフマン大尉―我が戦術の師
外人部隊の将校
ドイツ皇帝の一族
フランスを救ったもう一人の男
アルジェリア人のインテリ
ロシア人の善意
フォン・トレシュコフ家の家系
機内で隣り合せたイギリス人
秘話を知る不思議な華僑
パリの情報提供者たち
政治をつかさどる王族
ノサヴァン将軍―過去の人になりたくない
サイゴンのホテル支配人
巨漢の海軍兵曹
「ハイル・ヒトラー」を叫ぶ男
空駈けるスコットランド人の一族
ジェームズ・ミッチェナーとの奇遇
日本人200万を送還させた将軍
独裁者マシアス大統領
アナスタシア―生き残ったロシア皇女