内容説明
60年代初め、アメリカはケネディとジョン・ウエインに象徴される正義と勇気の国だった。限りない夢と希望に輝き、自信と活気にみちあふれていた。が、ゲネディ兄弟暗殺、ベトナム戦争によりその時代が幕を閉じ、そして今は…。自らの留学体験を通して、60年代アメリカの激動と変貌を浮き彫りにする自伝ノンフィクション。
目次
ザ・チャンピオン・ファイト
“約束の地”への出発
ケネディのアメリカ
ひと味違ったアメリカ人たち
ボビー・ザ・マンとの出会い
強きアメリカの終焉
スターティング・オール・オーバー・アゲイン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
空気のような者
9
ハードボイルド小説家であり、ジャーナリストである著者の若き日の自伝小説です。 落合青年がアメリカを相手に、ハッタリと根性でぶつかっていく様は痛快であり、『これ絶対嘘じゃろ!』と思いながらもラストまでスルスル読み進めてしまう作品です。 文体はお世辞にも綺麗とは言えず野暮ったいのですが、それが逆に氏の作品に迫力を与えています。男として機能しない、腐ってしまった方に是非お勧めの一冊です。 2010/08/15
活字の旅遊人
8
これだ、この人の熱いやつ。アサヒィッ、スーパー、ドラァイ!
就寝30分前
8
学生時代どれだけこの本に勇気をもらったか。本当にあったとかなかったとか関係ない。海外をめざす若者が一度は読んでおいて損はない。2014/12/26
Hideki Takahashi
7
先に「モサドの真実」を読んで、とても面白かったので、著者の評判の良い自伝を読んでみましたが、期待以上の面白さでした。60年代の日本の貧乏学生が当時は珍しいアメリカ留学に行った。最初は著者の超絶な努力とエネルギッシュな生き方に驚き、あとは60年代当時のアメリカ社会を深く知ることができて、とても興味深かったです。特に空手の話などは武勇伝的なところがあり、どこまでが真実なのか分かりませんでしたが、文章力が高いので、思わず惹き込まれてしまいました。2019/05/10
四季
6
ここまで感銘を受けた本を読んだことがない。アメリカに対する考えが大きく変わりました。学生時代の様子を面白おかしく表現しながらも、それこそがアメリカだ、アメリカという文化だ、と伝えられている気がしました。作者に比べると自分は本当に甘い人間だと分かります。もっと自分にストイックに強いていきたいと思います。これを機にアメリカ近代史をもう一度勉強しなおすつもりです。おすすめの一冊です。2010/07/15
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