集英社文庫<br> 製本工房から―装丁ノート

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集英社文庫
製本工房から―装丁ノート

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  • サイズ 文庫判/ページ数 316p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784087496772
  • NDC分類 022.57
  • Cコード C0195

内容説明

「昔、本という本はすべて糸でかがってあった。糸がきれればかがり直すことができた。昔、本文は活版で印刷されていた。オフセットで刷られたペッタンコでねぼけた文字面と比べものにならないほどのあの心地よさ」。製本とは何か、装丁とは何か、造本とは何かを、ベルギー留学で学んだ経験を通して語る、書物を愛する著者のエッセイ集。

目次

製本工房から(装丁という仕事;美しい書物;アトリエの周辺)
装丁ノート(本のいのち;500年後の友に)
装丁ノート追加

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

3
ラディカルなまでの合理主義と美しい夢が矛盾なく共存している。2020/10/25

sa-ki

3
本への思いに溢れてる。書物装幀家は「記憶の容器を作る工人」という、種村季弘氏の言葉が印象的。2009/08/03

skr-shower

1
他地区図書館本。パラパラと。1991年の文庫本、目が滑って読みづらいとは!情けない。表紙になる皮の取り扱いや、大量に作られた時代の本の残し方やら、色々。できれば電子書籍でなく紙の本で読みたい気持ちが強いのだが、装丁の仕事は昔のように一部の人のための仕事になるのだろうか。2023/11/12

キムラキムコ

1
室生犀星『火の魚』に登場した装丁家、栃折久美子さんのエッセイ集。各所に書いた文章の寄せ集めなので内容の重複も多く、特に専門的な話が続く前半は、正直ややしんどい…。でも後半は、現代の製本事情を見すえた辛口批評が興味深い。パルプ紙を“無線綴じ”で製本した本が、何世紀も生き残れるのか?という憂慮には考えさせられました。もう捨てどきと思ってた保育社「カラーブックス」について言及があり、改めて“糸かがり”を見直した次第。この本を読んで捨てるのを思いとどまった本も多いです! 2012/09/07

しょ

0
P78日本とヨーロッパとでは印刷の時の版の組み付け方が逆-天金のほうが効率的なのに地に切断面が来る/P89大部分の人がスイッチ押せばでベルトコンベアなら、スイッチを押せばできるような作り方に、本の作り方を変えたほうがいいのではないのでしょうか。P93電気が止まったら死んでしまう人間に私はなりたくありません。P123大江「仕事が材料を超えている」という褒め言葉P155無線綴じに対する数少ない指摘は図書館関係者から P223読むこと伝記的な刺激を受けるだけで読んだのと同じ結果が得られるようになるのでは。2014/07/10

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