出版社内容情報
俵屋宗達の「たらし込み」の手法を、多くの図版を用いながら画家の視点で解明するとともに、宗達芸術の独自性を東アジア絵画の中に位置づける。水墨画と日本画の双方に精通した稀代の画家による意欲的な考察。
内容説明
日本で生まれた水墨表現の謎を絵筆で解き明かす。水墨画と日本画、双方に精通した希代の画家ならではの快著。
目次
第1章 「たらし込み」の誕生(「たらし込み」の前兆;宗達「たらし込み」の成立 ほか)
第2章 宗達芸術の独自性(宗達の「形」と「筆法」;「たらし込み」―非自然の自然現象 ほか)
第3章 「たらし込み」の実際(「たらし込み」の近現代日本画への展開;「たらし込み」の応用技法 ほか)
補論 中国と日本の水墨画様式の流れ「生紙・熟紙」による「墨韻」と「墨模様」(中国水墨画史から見る主な技法と様式の流れ;日本水墨画史から見る主な技法と様式の流れ)
著者等紹介
大竹卓民[オオタケタクミン]
1958年中国上海市生まれ、1987年来日、武蔵野美術大学造形学部日本画科卒業、筑波大学大学院芸術研究科修士課程修了。1997年日本国籍取得。現在、東京藝術大学大学院保存修復日本画研究室非常勤講師、敦煌研究院美術研究所客員研究員。水墨画家、日本画(岩彩画)家としての活動とともに中国、日本の絵画史を研究。上海・劉海粟美術館(2003年)、北京・中国美術館(2004年)、北京・798芸術区芸術工廠、上海・油画彫塑院美術館(2018年)等での大規模な個展のほか、日本においても個展、グループ展多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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