内容説明
隋・唐帝国交代期の混乱にあいながらも、玄奘の求法の旅は続く。涼州、瓜州、伊吾、高昌、そして天山山脈を越えて、あこがれの天竺へと心は急く。途中、サマルカンド西郊でのイスラム教の巨星・マホメットとの邂逅…。壮大な歴史と冒険のおもしろさにあふれた大ロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
BIN
3
下巻は玄奘の西域旅行記。求法のために行ったと思いきや、立ち寄った国についてちゃんと記録を残し最終的に「大唐西域記」にまとめているところが偉い。張騫のような活躍ぶりで確かに太宗が認めそうなものです。これが最初からの計算だったら凄い。天竺の一部の地域に行っただけだと思っていたのだが、本書の地図にあるように天竺の全域に渡っていっていたとは。同世代のマホメットと一時の邂逅させるのは小説ならではで良い着眼点だったと思う。2016/02/06
うたまる
2
天竺行の往復路を描く下巻。上巻とは叙述スタイルが変わり、スケジュールを追っていくのがメインになってしまったような印象を受けた。また、そのあおりを受けたせいか、天竺での行状や帰唐後の活躍が物足りなく感じたのも残念。しかし、『大唐西域記』を基に、当時の中央アジアの文化・風俗を知ることができたのは収穫。特に、バーミヤンに巨大涅槃像が存在したこと、サマルカンドに西方初の製紙工場が造られたこと、そしてなぜかほとんどの国で「容貌は醜く劣っている」と評されていること、など。ん?そういや「釈尊の本義」はどうなったんだ?2013/10/18




