内容説明
ハンディを長所に、不運を運に変えながら鮮やかに青春を生きてみせた男がいた。斎藤清作、のちのコメディアンたこ八郎。ボケ役の背後にかくされた過去の栄光と挫折。激しい闘いの日々とドン底の流浪、そして再びの生。少年の日の芸能界への憧れと夢、ありあまる若いエネルギーを昭和の日本プロボクシング黄金期に燃焼させていく男の情熱と友情を描く、会心のノンフィクション・ノベル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スエ
102
「たこさん、どうしたの!」誰もが思った。私も幼少期だがショックを受けたものである。元日本フライ級王者の凄まじく、優しく、辛い生き様。かつての恋人、素晴らしい女優&タレントのあき竹城さんと共に安らかに……。「たっこで〜す♬🐙」引退後の師匠は由利徹さま。そして「幸福の黄色いハンカチ」にも出演。高倉健さま主演の素晴らしい作品です。哀愁ユーロ・ビート(名曲多し。今でも車内で大音量で聴いております)の様な素晴らしき作品❢片岡鶴太郎さん主演のドラマにもなりました。由利徹さま御本人ご出演の素晴らしい作品にブラボー!!2024/08/22
やな
4
たこ八郎、壮絶な人生やったんやね。でも色んな人に好かれて幸せやったんとちゃうかな?2016/04/12
おすもう
2
耐えて待つ戦法は卓球でいうカットマンのような印象を受け、読後すぐ試合動画を探したが見つからずがっかりした。現代には不可能であろう、語り継ぐべきボクシングスタイルを知る事が出来た。2012/09/02
sasha
2
コメディアン・たこ八郎こと、斎藤清作。そのプロボクサー時代を中心に書かれたノンフィクション・ノベル。ハンデを克服する戦法は彼を人気ボクサーにしたが、それはパンチ・ドランカーと表裏一体だった。なんとも切なく苦しいじゃないか。酒を飲み大好きな海で逝ったたこさん。そこはゆりかごのように気持ちよかったかい?2012/08/24
papaya
1
タコ八郎は知っているし、海で死んだという話もかすかに記憶にある。しかしボクサーだったとは知らなかった。しかも凄絶に打たせてからの逆転勝利というスタイル。 しかし、酒の飲み過ぎだ。ボクサーは、酒もタバコもやらないものだと思っていた。 人生、飲まないとやってられないのは、皆同じなんだね、と共感できた。 でも、飲んで海入っちゃダメだね。2019/02/28