内容説明
高校生・杉本宇宙の夢は膨らむ。なにしろ強烈なサーブだけでウインブルドンを制しようというのだ。宇宙の前に立ちはだかる世界の強豪たち―マッツ・ニランデル、ジミー・コナクソーズ、イワン・イチドル、そしてジョン・マッケンゾーといった超一流プレイヤーを相手に、17歳の宇宙の腕は鳴るのだった。抱腹絶倒ユーモア・テニス小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
90
2016年592冊め。宇宙という名前の高校生が、サーブだけしかできないのにウィンブルドンを目指すという話。もっと真剣なスポーツものだと思ったのだが、ギャグだった。主人公が不遜な性格で好感が持てないせいで楽しめず。もう少しかわいい性格だったなら笑って読めたのかもしれないけれど。 2016/07/25
takaC
74
テニスファンとしても一応セーフ。かな?「宇宙」はコスモスのことではなくて人名。2018/07/18
Walhalla
28
川上健一さんの作品と言えば、「翼はいつまでも」や「雨鱒の川」などとても良かっただけに、残念でなりません。同じ作者の作品だとは到底思えません・・。ごめんなさい。2018/03/29
まちこ
12
サーブしか練習しない宇宙。そのサーブだけでウィンブルドンまで行ってしまう。---かなりの身体能力と要領の良さ。軽薄さがなんとも・・・・。2015/04/03
fukumasagami
8
「やっぱり!」静香はいった。「わざとやってる」 「わざとかもしれないが」酒井はいった。「立派な作戦のひとつだよ」 「作戦、ですか? あれが」 「そうさ、相手のド肝を抜くと考えたらね。それに、身体の真正面にきたボールは意外と難しいじゃないか」 「それもそうですねー」 「別に反則という訳じゃないし、テニスは頭、つまり作戦のゲームでもあるんだからね」2016/10/22