内容説明
〈私は愛している。しかし殺す。殺すが崇敬の念をもっている。殺すものは何であれ、それは私の精神と肉体の1部となる〉天涯の野性人ニコルの言葉は人を刺す。刺すが目が優しい。故郷ウェールズを離れ地球を股にかけ、新たな自然をとり込む男の言葉が血を吐く。野性を知れと叫んで、血を流す。幼時から今日までのワイルド・ライフの体験が、いまメッセージとなって人の肚を撃つ―。
目次
帽子ぎらいのわるいジャック
ブラッキーとネズミたち
チャーリーとよばれたリス
ぼくは子ガモのおばちゃん
バードバンディング騒動記
そのクジラを捕まえろ!
ブランドフォードの幽霊
ジャコウウシとの対決
ぼくの性教育実習
小犬の冒険
エチオピアン・パトロール
子ライオンとの日々
霧の中のセミ
南氷洋にクジラを追う
ドブネズミたちの優雅な旅
トラバサミをやめろ!
わが愛しのピーター先生
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
booklight
24
【追悼】まだ学生のころ、表紙が擦り切れるほど読んだ。北極圏、エチオピア、故郷のウェールズなど世界各地で自然と動物と非常に近い距離で楽しんでいる様子に憧れたものだ。霧の中で鳴いている蝉のイメージや、17歳で自給自足的なカモ調査に向かった北極圏での生活、あえて犬ぞりや手掘りノミで行ったカナダ極北の調査など、どうすればこんな風に過ごせるのだろうと考えていたことを思い出す。そういえば講演も一度聴きに行ったな。自然との関係性、楽しさ、生き方を学ばせていただいた。ありがとうございました。安らかにお眠りください。2020/04/30
HIRO1970
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⭐️⭐️⭐️昔、読みました。2005/04/17