感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
LaVieHeart
8
高度成長期位の時期だろうか、この頃の北海道はまだ屯田兵の時代に毛が生えたようなカンジだった事に衝撃を受ける。そしてそれからたかだか20~30年の間での観光地化にも驚く。それから更に40年程経った今、オリンピックを開催したりプロ野球球団を誘致したりと益々の観光地化が進んでいる事に、殊更パイオニアワークに意義を感じている著者がどう感じているのか気になるところ。そして更に、外国資本に買い漁られている北海道は、これからどうなっていくのだろう。 「何も無い僻地」と蔑んで見ているような目線も気になった一冊でもあった。2025/06/21
たびねこ
4
書棚の奥から出てきた文庫。ブームが到来する前、秘境が残っていたころの記録としては貴重だ。なかでも、知床半島、渡島大島は、野生の王国。2020/06/17
なおぱんだ
1
今から約半世紀前の北海道を旅したルポルタージュです。著者は有名なジャーナリストですが、当時は朝日新聞社北海道支局の記者として北海道に赴任し、仕事と自らの好奇心から北海道の未踏の地に入って厳しい自然の姿や人々の生活を紹介しています。本を手に取ったときは「探検記なんてちょっと大げさじゃない?」なんて思っていたんですが、読んでみて納得。'50年代後半から'60年代にかけての当時の北海道は、まさにまだまだ未開の地だったんですね。今では人の住むところには水道だってあるし、道路も拡幅されて舗装されているし。2010/08/23
何だか
1
この本に書かれてるのが1960年頃のことで、それから50年、知床は見事に観光地化したな。祖父がその頃北海道に入植した人なんで酪農についての部分が興味深かった。パイロットファームね。北海道関係の本をもっと読もうか。2013/12/28
yamakujira
1
知床半島縦断紀行もあれば、開拓地の今昔を報じるルポもある。鼻につく表現もあるけれど、なかなか含蓄のある内容だと思う。 (★★★☆☆)