内容説明
値段のつけようがない宝物は、時の忘れがたみのようだ―。北欧で見つけたスパイクつきの長靴は、ゴルフシューズだった。ペルシャで見つけた泪壷、イタリアで買ったヒマワリの花の灰皿、与論島で拾ったコリー犬によく似た白い石、インドネシアの素朴な竹の筆箱…旅好きの著者が集めた小さな秘密の品々を公開するカラー・エッセイ集。
目次
ペルシャ女の泪の色は
ゴルフ人は自然と戦う
ペテルブルクの冬土産
筑豊に吹く軽やかな風
人形という名の訪問者
小さな器の大きな世界
美に魅せられた人びと
画学生になりたい気分
これが本当の無印良品
青丹よしのオリジナル〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
130
「僕のみつけたもの」という作品の続きのものです。最初に出てくるものが使い道のわからない小さなガラスの一輪挿しのようなものですが、五木さんはそれをペルシャの涙壷だということで紹介してくれています。夢のあるような感じです。そのような小物を紹介してくれていますが目のつけ方などがやはり作家という原点からにじみ出てくるような気がします。自分もこれくらい宝物があればいいなあという気がします。2015/12/09
thiha
3
物を大事に愛でてあげる精神は素晴らしいと思った。縁があって自分のもとに来た物たちを私も大事にしたいとつくづく思った。2016/11/19
Masa Naka
1
鈴鹿市白子が大黒屋光太夫ででてきた。2020/11/14