内容説明
子供の頃からいきものに興味をもち、大人になった今でも変わらずカメや小鳥や魚を飼っているというももこさん。これまでに出会ったいろんないきものたちとの思い出をやさしく鋭く愉快に描いた短編エッセイ集。呑気な父ヒロシを始め、おなじみのあの家族達もいきものがらみのネタで次々出てきて大爆笑。待望の、さくらももこの初文庫。オールカラーで元気に登場。
目次
アオムシ
ヒヨコ
イトミミズ
カメ
オタマジャクシ
ジュウシマツ
カブトムシ(幼虫編;さなぎ編;成虫編)
スズメ
食用ガエル
ホタル〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三代目 びあだいまおう
180
アリとかゴキブリとか、オタマジャクシとかヘビとか、そういう様々ないきものたちとの思い出エッセイ。よくこんなに変ないきもの飼うね~、田舎生まれ田舎育ちの私は結構わかりあえたけどね!カブトの幼虫100匹以上とか食用ガエルとか、「わかる~笑」 アメリカザリガニとスズメは爆笑😆 かわいいイラスト付きで、クスッと笑いたい時、一時間位で読めます❗相変わらずももこ先生の感性、変だわ‼️🙇2018/12/09
真香@ゆるゆるペース
137
再読。さくらももこさんが子供の頃から触れ合ってきた、いろんな生き物達のエッセイ。何度読んでもやっぱり面白いわー!26年も前に書かれたなんて思えないぐらい、ちっとも古さを感じない。さくらさんの足元には及ばないけど、自分も生き物がいつも身近にいる環境で生きてきたので(犬、猫、金魚、ハムスター、インコ、ウーパールーパーなど)、生き物への好奇心や触れる楽しさに大いに共感しながら読了。字が大きくて一話が長くないので、小学生も楽しく読めそう。巻末の「死にもの図鑑」が言い得て妙で、思わずコーヒー吹いてもうた(笑)2020/09/25
馨
107
さくらももこさんが動物をテーマにananに連載したコラムをまとめたもの。面白かったです。幼少期からあらゆる動物と接したり飼ったりしていて凄いなぁと思いました。ちびまるこでも動物エピソードの巻が結構あるので漫画と重ねて楽しく読めました。縁日のひよこなどあっけなく死んでしまう虫や動物は、人間の身勝手さ故に死ぬのだなと悲しくなりました。ゴキブリが意味嫌われなくなるためにどうしたら良いか等納得の章もありました。2018/10/21
esop
66
「どうだまいったか」と憎まれ口をたたいてやったが、実はまいっているのは私だった/「あの連中に言っても馬の耳に念仏さ」と言って働き者同士、肩をすくめて“お手上げ”のポーズをとるだけだ/父のオナラを吸い込んで喜べるような感性は私には無い/出会ったときから別れは始まっているのだ。動物を飼うということは、そんな悲しみをあえて余計に背負うことなんだから、よほどの覚悟で飼い始めねばならない2024/08/21
あじ
41
400字詰2枚半の壁を軽々と乗り越える、跳躍力の高いエッセイ。一つ一つのエピソードが付帯する、独特な残り香に誘われて─「もものかんづめ」開けてみよう。★3.2/52018/08/15