内容説明
古代中国の皇帝の血をひく男、第四十五代棗希郎右衛門。彼には類まれなる金運と、すべての女性を魅きつけずにはおかない力がそなわっていた。これが伝説の「黄龍の力」だった。その証として希郎の右耳には小さな穴が開いていた。数奇な運命に導かれた彼を待っているものは、北ヨーロッパ、アメリカそして日本と舞台を移しながらの、宿敵・巳那一族との凄絶な闘いだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
52
登録モレ。以前漫画で読んで・・まだ若かったからお金と女にモテる男にドキドキして・・ついに小説にまで手を染めた。若気の至りかもしれないが・・男性への免疫をつけるにはお手頃本・・・随分昔の話だ・・2017/03/07
Nak34
7
行き当たりばったりの内容で、全く酷い。強盗に襲われたら、警察に行くし。そこまでのあくやくがあーも簡単にあきらめるとは思えんし。そんな感じ。2017/07/22
ただぞぅ
6
財力を得る〝金運〟や女性を惹きつける〝魅力〟も『過ぎたるは及ばざるがごとし』であり、自分を見失い勘違いするとラスベガスで会社のお金をつぎ込んだあげくギャンブルで負けた男のように不幸の淵に立たされることも想像がつく。でも「黄龍の力」が自分に備わったら何をしようかと夢想してしまう。そして棗家として産まれた主人公も皇族のように好んで生まれたわけでない以上、当人にとっては「宿命」以外の何物でもない。人が羨む能力も当人にとっては重荷に成りかねないと思うと何でも備わっていればいいというものではない。2022/09/01
魔魔男爵
5
出た!究極の超能力「ご都合主義」。普段はピアスで黄龍という神龍の力を封じている青年が、可哀想な孤児院を守る為に、なんでも都合のよい偶然が発生する黄龍の力で、やくざと戦う!?力を解放すると周りの女性は全て「抱いて!」と迫ってくるし、ギャンブルは全戦全勝!そんなん物語に成るか?という禁じ手に挑戦した意欲作。つーか漫画原作だから軽く読んで楽しめ。超能力「ご都合主義」ものの最高傑作は、ピアズ・アンソニィの『カメレオンの呪文』だと思うが、呪文を聴く耳をピアスで封印する設定は、明らかに『カメレオンの呪文』を大沢は読ん2017/07/16
真作
4
いろいろ消化不良で、読了後に調べたらライトノベルだって、ありゃま。出直そう。2023/09/02
