出版社内容情報
明智光秀はなぜ「本能寺の変」を起こしたのか? 聖徳太子はなぜ政界から身を引いたのか? 西郷隆盛はなぜ明治新政府と決別し、戦闘にまで至ったのか?
この“なぜ”については、その人物周辺の人間関係・相関関係を見ていくと、疑問の霧が晴れていくとともに、そこにくっきりとした人物像が浮かび上がってくる。
本書では、日本史上で起こった事件の背景にある人間関係にスポットをあてるもの。日本史のエポックにおいてキーマンとなった重要人物が、「誰と、どのような立場で動いたか」を、歴史人物の動きと相関関係を探りながら、事件の全貌を解明する。
聖徳太子の改革、乙巳の変、平安遷都、摂関政治、源平合戦、承久の乱、鎌倉幕府滅亡、応仁・文明の乱、本能寺の変、関ヶ原の戦い、忠臣蔵、ペリー来航と動乱、西南戦争、日米開戦、終戦など、古代から太平洋戦争まで“人間関係”でひもとく日本史通史。
内容説明
古代から太平洋戦争まで“人間関係”でひもとく日本史通史。
目次
第1章 統一国家の誕生と権力闘争の時代―天皇による支配と皇位継承を巡る争乱(卑弥呼の遣使239年―なぜ卑弥呼は魏に使者を派遣し、魏はこれを厚遇したのか?;聖徳太子の改革7世紀初頭―飛鳥時代の偉大な政治家・聖徳太子は、なぜ政界から身を引いたのか?;乙巳の変645年―政変はなぜ起こったのか?中大兄皇子と蘇我入鹿を巡る謎 ほか)
第2章 野望と愛憎が渦巻く武士の時代―戦乱の世における骨肉の争い(保元の乱と平治の乱1156年~―二つの乱を巡る人間関係が平氏台頭の原因となる;源平合戦1180年~―平家との戦いに相乗りした武士団に、源頼朝の心の内はどうだったのか?;承久の乱1221年―東日本の武家政権vs西日本の朝廷、対立解消を企図して始まった争乱 ほか)
第3章 太平の時代から戦争の時代へ―外国の侵略に揺れる日本内部の対立構造(鎖国17世紀―貿易を望んでいた幕府が、鎖国を決意するに至った国際関係とは?;忠臣蔵1702年―吉良上野介殺害は必然だった?幕府の思惑で造成された赤穂浪士同情論;享保の改革18世紀―幕府の財政を立て直した、八代将軍・吉宗と改革を助けた代官群像 ほか)
著者等紹介
後藤寿一[ゴトウジュイチ]
1943年生まれ。早稲田大学卒業後、サンケイ新聞を経て、フリー・ジャーナリスト、エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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