内容説明
愛していれば、奇跡もきっと起こる―バスの転落事故で湖の底に沈んでしまった死者たちが、愛する人たちに別れを告げるために、午前0時に戻って来た!深夜のバス・ターミナルでの、死者と生者の不思議な出会い。生きることの切なさ、命の輝き、そして人を愛することの素晴らしさを描ききった、赤川ファンタジーの傑作。(大林宣彦監督・映画『あした』原作)。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テンちゃん
197
バスの転落事故(>□<;)湖の中でもがく人々⇨愛する者を想いo(>_<)o生きたい想いが湖の奥深く沈む時(இoஇ; )やり残した無念さと共に『死』が訪れる!⇨午前0時(⊙.⊙)よみがえり。°(°`ω´ °)°。『1時間のチャンス』⇨『命の尊さを知った!』(´⌒`。)『亡くなった者の存在を失って初めて知った!』⇨『逢いたかった!』゚゚(´O`)°゜゚『愛している!』⇨沢山の想いと共に時は過ぎ去る(´_`。)『ありがとう』のメッセージが心に浮かぶ!⇨『さよなら!』傑作作品☆(๑•̀ㅂ•́)و✧4.52016/07/14
machi☺︎︎゛
154
高速バスが湖に転落し大切な人を失った人達に死者から送られてきたメッセージ。「今日の真夜中0時、実ヶ原ターミナルに来て」それを受け取った人達は0時を前に実ヶ原ターミナルに集まる。2名だけは違う理由で偶然居合わせる事になるがそこから赤川次郎ファンタジーが始まる。ファンタジーの世界だからどんな事が起こっても違和感なく楽しめた。2021/07/01
Aya Murakami
142
ナツイチ2018 ホラーやミステリーのイメージが強い赤川次郎さんのファンタジー小説。 死んだ人間は再び冷たい世界へ帰らなくてはならない。ファンタジーながら今、現実を生きることの大切さが伝わります。 赤川ファンタジーでは夢から醒めた夢もタイトルだけ聞いたことがあります。同じ作家さんのファンタジーつながりでこちらも読み比べたい。2019/09/08
mint☆
121
バスが事故で湖に転落。引き上げられずに湖の底で眠っている人たちが1ヶ月後、午前0時から1時間だけ大切な人に会いにくるというファンタジー。二度と会えない突然の別れ。お互いに伝えたかったことがあったはず。こうやって亡くなった後に話ができたら心の整理がつくのでしょう。しっとりとした設定とは逆に赤川さんらしい文章で暗くならずに読めます。でも最後は切なくて泣けました。生きている人たちはこの後の人生が変わるんだろうな。2020/06/13
ゆのん
103
事故でバスが湖に落ち、遺体さえ見つからない被害者達。その家族、恋人、愛人などの面々。それぞれの人達に死者からのメッセージが。様々な思いを抱き1箇所に集まる人々。かなり久しぶりに赤川次郎を読んだが良い意味で何も考えずに読めた。赤川次郎独特ののユーモアを交え、エンターテイメント性も高い。どうなるんだろうと先が気になって一気読みしてしまった。2018/08/13