内容説明
ポルノとアートの違いは何か。セックスと文化の関係はいかなるものか。エロスの本質を探究すべく、数々の例をあげて解析する荒俣宏コレクションの白眉。ピンナップ、セックス博物館、ストリップの歴史、春画など、カラー図版も豊富に、美と喜びと欲望に満ちた悦楽の園へ誘う禁断の書。
目次
序 エロトポリスで聞いた噂
第1部 エロスは疲れない(子どもには分からないピンナップの真実;セックス文明の驚異;「セクソラマ」で視る明日の世界;悪趣味な美神;タヒチ伝説―南洋の楽園に美女がいて ほか)
第2部 ファッショナブルな性(よい裸、悪い着衣;誠実な嘘の記録―ファッションプレート;ファッションの陰謀;頬を赤らめる植物)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
oser(読書家ではありませんドクシャーです)
32
人間の想像力って16LLDDKK。2023/06/19
ぷくらむくら
2
10年ぐらい前に亡くなった親父の本棚から拝借。博覧強記さが光る一冊なのである。あいまに挟まれている写真が刺激的(おだやかではあるが)。2015/03/23
わす
1
昔の万博にはエロい催しが結構あった。1900年パリ万博のレビューショーは脚線への美意識を一般化させたし、33年シカゴ万博はストリップを広く知らしめたという。また、人工洞窟グロッタの装飾は日本の華美なラブホテルを想起させる。『皇帝伝』にも「洞窟や崖の横穴にも、小さな牧神や水の精に扮した両性の若者が色を売っていた」とあり、牧神は多産の祭神でもあったから、洞窟を性の解放空間とする考えは古くからあったのかも。古事記に登場する洞窟、天岩戸の「戸」は古代日本人が大地の股間と考えた辻をあらわす文字でもあるし。2023/12/18
デナーダ
1
荒俣コレクション再挑戦中2020/04/29
小林ミノリ
1
ポルノグラフィーの誕生、人はいかにして性愛を図像として表現してきたのか、ポルノとアートの狭間に生まれた、美術界の私生児についての考察、図版も多数。