内容説明
「思う通りに運ばれる人生なんて、退屈以外の何ものでもない。負けるもまたよし―」波瀾の多い人生を我慢を薬代りに忙しく生きてきたアイコ先生が、文句だらけの世の中を見渡して知る生き方、老い方、死に方。子供を叱らない親にメマイを覚え、弱い男を怒りつつ笑い、若い女の非常者に唸る。愛すべき奇天烈な友人たちのとっておきの話etc.一読、元気の出るエッセイ集。
目次
こんな人生もある(私につけるクスリはない;善玉・悪玉 ほか)
こんな愛し方もある(スッキリ症候群;離婚の美学 ほか)
こんな見方もある(人間の魅力;愚弟―北杜夫 ほか)
こんな知恵もある(可哀そう?なにが?;アタマは何のためにあるのか ほか)
こんな死に方もある(たいした女―平林たい子;男のデリカシー―色川武大 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
meow3
7
佐藤愛子さんのエッセイに出会ったのは、小学校の時。当時は男女の話題とか内容が?なものや、知らない言葉がありつつも大爆笑して読んだのを覚えています。久しぶりに読むと気持ちのいい啖呵は健在、しかも大人として共感できるあるあるが多く、とても勇気づけられました。作家さん達の交遊関係の話も面白く、死に行く悪友とのやり取りは淡々と書かれつつ二人の絆の強さを感じられ涙が出ます。2017/05/23
豆ぽち
7
おばあちゃんの有難いお説教を聞かされてる感じ。でも窮屈じゃない。なるほどって思ったり、ニヤっと笑えたり。歳を重ねるってすばらしいことなんだな、わたしも佐藤愛子さんのような芯のある女性になりたいと思いました。2009/06/07
tarbow59
2
最後の川上宗薫の話はすごく良かった。 2023/01/22
麦茶
2
率直な語り口で、きっぱりと、周囲で起こるもやもやを払ってくれた。そうなんだよ、うんうんって思う。愛子さんありがとう。2020/10/22
いち
2
佐藤愛子のエッセイすきですよ(;´д`)2014/05/03