内容説明
まずは楽屋ばなしから、父・勘三郎の思い出、母の死、子供たちへの夢と期待、そしてゴルフ談義、ダイエットの苦労ばなしまで…。いま、のりにのっている中村勘九郎が多彩な話題を自在な語りくちで明かす、芝居ごころと歌舞伎への愛情。歌舞伎を知っている人も知らない人も、大いに楽しめる、素顔の勘九郎の魅力がいっぱいの一冊。
目次
浪花楽屋春模様
金比羅船々大芝居
夢日記万華鏡
続夢日記万華鏡
盛夏祭緑乱打絵巻
熱友情各々秋物語
喝采倫敦日本祭
晩秋新派騒動記
世師走独学物語
探究歌舞伎台詞由来〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
24
いやこれは参りました。とても謙虚で、人に気を遣ってくださって、おまけにお話が面白い。ますます魅了されていくのがわかって、困ってしまいました。ただ私の今の年齢にならないと、この本を読んでも十八代目勘三郎さんの本当の魅力はまだわからなかったかなと感じ、かえすがえすも残念です。2013/01/22
菜食主義@目覚めの刻!
11
全編、インタビューからの書き下ろしなんでしょうか。在りし日の勘三郎さんじゃなくって勘九郎さんのあの軽妙な語り口が蘇えります。若い頃にゃ、結構遊んでらしたようですが、芸に対する真摯さはさすがですね。ますます大好きになりました、が、残念だなあ、早すぎるよなあ・・・。2013/04/02
みちゃこ@灯れ松明の火
6
前作『とばずがたり』と同様に喋り口調だった。面白い!というより楽しい。こんなに歌舞伎が面白いなんて!今まで損してたと思う。祖父が歌舞伎が好きだった。一緒に行っていろんな話を聞きたかった。今からでも歌舞伎を観に行きたいって改めて思う。2010/11/20
こーこ
1
とはずがたりに続き。歌舞伎熱が冷めやらない。2016/09/11
aizum
1
2012年12月25日第5刷、カバーの作者紹介には「2012年没。」と入っていてなんとも言えない気持ちになりました。語り口調で書かれているので、勘三郎さんのあの声で話しかけられているようです。2012/12/30