内容説明
盗聴、その秘密の趣味にのめりこんだ時から、僕の生活は変わった。(「ホワイトノイズ」)ここは病院らしい。両眼を包帯で巻かれた私に誰かが近づいてくる。(「ブラックライト」)高校生のころ私は、人々と自分が違う「種」であることを知った。(「ブルーブラッド」)夢なのか、現実なのか、すべてがあいまいなまま“恐怖”という感覚に集約されてゆく。覚めやらぬ“あくむ”そのままの5つのホラーストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむー
81
井上夢人作品のなかでは初の短篇集。あらすじではホラーとなっているけれど、恐怖というよりは正体の知れない不安に苛まれる怪奇幻想作品といった風情ですね。『よくできました』。5つの色(ひとつはインビジブル=不可視)をタイトルに含む5篇の短篇集で、どの作品も物語の仕掛けへの明確な解答や説明がなく、状況描写だけのラストなので作品によっては「え?結局なんだったの?」というものもある。根底に「夢か現実か?」といった不安感が漂って、後の作品になるほど幻妖な世界に取り込まれていくようです。2015/07/01
aquamarine
68
一応分類としてはホラー短編集になるのでしょうか。まさしく「あくむ」という題名がぴったりの5つの話が入っています。さらさらっと読むつもりがどれもみんな濃くて、同じようなテイストになってもおかしくないはずなのにそれぞれが全く違った読後感を運んでくるのに驚きました。「ブラックライト」にガツンとやられたのですが、後半に行くにつれてさらにインパクトは強くなり、特に「ゴールデンゲージ」の救いのなさには愕然としました。「インビジブルドリーム」はこのあとどうなるんですか?嫌ー!って感じなのですが。2015/04/13
うどん
67
後味の悪い話ばかり。面白かったです!最後の話は私も口の中がモチャモチャしてくるような...。怖い怖い😖2019/06/15
やも
62
①無線にハマってしまったら聞こえてきた会話。自分ちの近所じゃん!どれどれ、どんな女があんな会話をしてたのか見てやろう…②起きたら俺、動けない!?手足も失って、失明もしただって?嘘だ!手は動くし、見えるじゃないか!③女の血が吸いたいけど夢の中だけで我慢…④優等生の兄、落第生の弟。ある時から兄の皮膚の下に虫がいるみたい⑤女友達が見る夢が、俺の身に振りかかる正夢になっている。ある日見た夢ってのが…▶ちょっと時代は感じるけど、どれも気持ち悪くて、怖くてそして面白かった!気分転換にちょうどいいカンジの短編集♫2025/12/24
maya(*ᴗˬᴗ)
56
世にも奇妙な物語風のお話が5話はいっている短編集でした。どれもこれも独特の世界観で、インパクトがそれぞれ強くて、一つ一つのお話が全部読みやすくて面白くて楽しめました。これが一番面白かった!!っていうよりは、すべてが印象的だったので、全部素晴らしかった!!(笑)読みやすいし、なかなかよかったです。2014/06/18




