出版社内容情報
恋人・連美の部屋へ通ううち、彼女のママに心惹かれるボク。オトナの女性と出会って知る恋の苦しさと美しさ。表題作他、人生の喜びや哀切あふれる1シーンを描く物語6編。(解説・黛 まどか)
内容説明
恋人・連美の部屋へお忍びで通うボクはひょんなことから彼女の新しいママと知り合い、心ひかれるようになっていく。オトナの女性に出会い少年は目からうろこが落ちるような経験をする。恋の苦みと美しさ。ボクが積む愛のレッスン。表題作「金魚のうろこ」。花のシングル・紫苑の優しくってカワイイ彼は16歳年下。結婚する気はないけれど―。「魚座少年」他、ささやかに人生を堪能する心地良い7編の物語。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
76
面白かったです。ささやかに人生を堪能する7つの物語。心地よい恋があふれているように感じました。おせいさんの描く恋愛の色彩が色々な形で味わえる贅沢さに酔える作品です。2018/04/19
myunclek
9
誰に知られなくとも良い。二人の花火が打ち上がり消え行くまでの嬉しい愛情劇。燃え上がる激しいものでは無いが、決して儚げでも無い。流石に田辺聖子。男女の機微をするりと書き上げる。黛まどかの解説が、またよろし。2018/05/16
とまと
2
7篇の短篇集。表題作は秀逸。うっとり。「ぬるっ」:内容はいつもの通り中年男の恋愛だが、題と着眼点が良い。「やさしくしないで」:言葉に対する観察眼が発揮された作品。「カクテルのチェリーの味は」:私は箴言はさりげなく織り込んである方が好み。こうあからさまに吐かれると気が滅入る。しかし相変わらず中年を描くのが上手い。「愛のそば」:なかなか良かった。主人公とレイの関係性が私好み。江國さん好きな人はたぶん好きやと思う。主人公は標準語でレイやその他の人が大阪弁というのも良い。2012/01/14
Mina.K
0
田辺聖子は声フェチなのかなあ。 男の人のセクシーさを(田辺聖子にとっての)表現するのが上手だけど、わたしはそこにセクシーさを感じない。でもものすごくセクシーなんだろうな(田辺聖子にとって)。 聖子ワールドにつかって時間を忘れるのが好きなんだけれど、短編集はぜんぶ短いので聖子の世界につかる間なく話が終わっちゃってちょっとものたりなかった。長編が読みたい。とかいっちゃって。2017/07/06
かりん
0
3:鴨居まさねのマンガを読んで原作にチャレンジしたら、マンガそのままだった(笑)2008/05/04