内容説明
生きていることの実感、喜びや哀しみ、怒りや不安…心のポケットから溢れる様々な思いが、詩になり絵になった。15歳から17歳まで、山田かまちの多感な青春の軌跡を辿るカラー文庫。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コロンブスの卵から孵った雛
18
17歳で夭折した天才芸術家。山田かまちのエネルギーをおすそ分けしてもらったような感覚だった。鬱屈した性分だからか彼の希望がなんだかとても羨ましかった。辻さんの解説も好き。2024/03/09
にゃにゃ美
16
再読。「絵は上手なのと、わけが分からないのがある。全てを同一人物が描いたのか疑わしいぞ。詩は意味がわからないけど、いっつも心が走ってるみたいな感じ。」...初読みの感想を思い出した。10歳前後だった。休日の日中、ベッドの上で窓際に寄って...って。そんなに鮮明に思い出せる一冊だったのだなぁ。このお兄ちゃんの絵も、字も、もう増えないんだと知って、残念に思った。さすがに、20年も経つと感想も大人になるのかと思ったが、ほとんど変わらない。一番悔しいのは彼の音楽を耳で知ることが出来なかったことだ。2016/02/26
白
7
他人の感性に触れたい時 それは自分の魂が脱皮する時2014/05/24
そのとき
6
快楽主義でありながら向上心の塊。この世界はすばらしいと疑わないひとりの青年。創作の全てが、その前提の上に在る。彼の迷いや悩みすら、希望で眩しい。2023/05/04
ピノピノ
6
17歳でエレキギターで感電し夭折した山田かまちの詩集。「幸せな幸せな人はあまり幸せでない人を幸せな幸せな人にする。」という詩にはかなり惹かれる。詩集なので何も考えず読めるが、一つ一つの詩には心を停めたくなる。2012/08/28