内容説明
扉をひらけば、そこは惑溺の世界―。ガラス絵のアンドロメダ、大理石のヴィーナス、ウィーンの宮廷に出没するサロメ―様々な姿を借りて現し世に立ちあらわれる“運命の女”。男たちは、“致命的な美”の前でただ色蒼ざめ、滅んでいく―。パリ、ウィーン、グラスゴウ、ペテルブルグ、ミラノ―19世紀末ヨーロッパに花咲いた都市を舞台に繰りひろげる連作綺譚小説集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
54
愛と死と性の短編集。官能的であるにも関わらず、純文学として読めました。2022/07/24
宮永沙織
2
パリ、ウィーン、グラスゴウ、ペテンブルグ、そして彼方へ…世紀末の色濃い六つの都市を舞台に、《夜》を心ゆくまでひらくのは、運命の女。男たちは、致命的な美の前でただ色蒼ざめ、滅んでいくー。愛と死と官能の短編集。集英社より。都市ごとに宝石がモチーフになっており、美と嫉妬にかられた男女が出てきます。サロメのパロディの《狩人たちの午後の歌》が大変好みでございました。大人のための童話。2014/05/12
まりこ
1
短編なので物語の雰囲気。美と愛の為の生と死。昔のヨーロッパの男女。芸術に魅入られる人。2021/05/16
雲國斎
0
記憶の断片もない!2002/09/25
しんこい
0
欧州を舞台に、芸術や運命にとらわれた人が主人公の小説は、この作者の独壇場という感じがします。2011/02/12
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