内容説明
「食事は元来愉快なもの」。父・開高健と母・牧羊子との食卓で培われた舌とユーモア感覚。フランス文学で養われたエスプリ。美味をこよなく愛し探究するテーブルの仲間たち。そしてその場でとった詳細なメモ―。この人にして、この書あり。読んで味わうおいしいエッセイ。
目次
まずブリオーシュから
十八世紀の食べある記
上高地一泊旅行
サラダ・サラダ
たまたま故郷の味
給仕のバロメーター
食卓の波紋
観劇のあとで
本の味覚
旅と味〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美登利
79
読友さんよりお借りした本。著者は開高健さんの奥様かと思ってましたが娘さんなのですね。昨日開高健さんの小説を読んだ時にWikipediaで色々調べたら、奥様の牧洋子さんと3人で文筆家であったと知りました。夫婦仲が悪くてと書いてあったものもありましたが、このエッセイを読む限りは父と母と仲良く旅行をし、パーティーに参加しては美味しい料理に舌鼓を打っていた様子。親が有名人で学歴も高くセレブ感が行間に溢れていてかなり食傷気味です。この当時これだけのフランス料理や中華料理を食べられたのは羨ましい限り。2018/09/30