内容説明
“今すぐにキャラメルコーン買ってきて そうじゃなければ妻と別れて”。エッセイ、小説へとますます活躍の場を広げる、佐藤真由美のデビュー歌集。「恋だけをして生きていける、若くて幸せでとても不自由な女の子たち」へ。そして、今もそんな自分をどこかに抱えて生きるすべての女性たちへ贈る―。2005年に発表した短歌、エッセイも特別収録。
目次
プライベート
このようにして―あとがきにかえて
ひとり旅五景
同じ船に乗っていた人
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
p.ntsk
47
恋の短歌を収録した佐藤真由美さんのデビュー歌集。恋の酸いや苦味を知ったからこそ詠める歌だと思いました。気に入った作品いくつか。「マスカラがくずれぬように泣いている女を二十五年もやれば」「アルデンテにゆでといたけどそれ以上わたしに期待なんてしないでね」「好きでもない人を傷つけてしまったスキップで近づいてごめんね」「コンビニで『孤独を生きる』という本を買うけど心配なんかしないで」「今すぐにキャラメルコーン買ってきてそうじゃなければ妻と別れて」「ストッキングはいたこともないあやつらに束縛するななんて言わせない」2014/12/13
seraphim
26
nonたんにオススメして頂いた本。生々しくも美しい恋の歌。同じ女として共感できる、ストンと心に入ってくる歌が多かった。この説得力はすごい。2014/09/28
lonesome
24
佐藤真由美さんの作品を読むたびにすごい大人の恋愛をしてきたんだなと思ってしまうけれど、もしも自分が好きになった人が佐藤さんのようなタイプだったらどうだろう。‘誰よりもわたしのことをわかってる男と結婚なんかできない’別の本に出てきたように、pillowsの歌詞に共感する男とは結婚できないという意味もよくわかるし、違う人を好きな人を思う女の人のことを好きな気持ちを隠して好きでいる男は友達にしかなれない。だからそういう男のことを歌った佐藤さんの短歌を読むと切なくもなるし反省してしまうのだ。2014/11/27
nonたん
21
すごい。キライじゃない。むしろ好き。しかし。絶対男には詠めない歌だな。まいった。2014/06/12
ピロ麻呂
18
ブックオフで見つけて即購入☆やっぱり、佐藤真由美さんの短歌はシンプルでかわいくていいなぁ(≧▽≦) 歌集より引用…この煙草 あくまであなたが 吸ったのね そのとき口紅 つけていたのね… わぁコワイ(^_^;)2015/11/15