集英社文庫
博士の異常な発明

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  • サイズ 文庫判/ページ数 282p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087478495
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

ペットボトルをアッという間に分解する“ポリクイ菌”。透明人間の鍵を握る素粒子“ミエートリノ”。ついに出来た(?!)不老長寿の妙薬。はたまた1万年後の考古学座談会…マッド・サイエンティストたちの可笑しくもかなしい大発明の数々!得意のパスティーシュやパロディの手法を駆使し、科学的蘊蓄を注ぎ込み、かつ笑いを追求した会心の連作集。発想のヒネリ技に思わず噴き出す、傑作エンターテイメント。

著者等紹介

清水義範[シミズヨシノリ]
1947年10月28日名古屋生。愛知教育大学卒。81年「昭和御前試合」でデビュー。88年「国語入試問題必勝法」で吉川英治文学新人賞受賞。奇抜な発想とユーモアを駆使した作品を次々と発表。著作多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mr.lupin

45
マッドサイエンティスト達の可笑しくもかなしい大発明の数々!久し振りのSFチックな物語もあり楽しめました。『野良愛慕異聞』は、少し切なく、映画にしたら面白そうかな。。。 ☆☆☆★★2016/03/08

ぜんこう

22
初読作家さん。マッド・サイエンティストたちのとんでもない発明を面白かったり恐ろしかったり、わくわくしながら読みました。 最初の「文明崩壊の日」でのペットボトルを分解するボリクイ菌・・・ごみ問題解決かと思いきや、今の世の中にプラスチック類はゴミ問題となりつつも大切なものというのがわかります。 それと「鼎談 日本遺跡考古学の世界」での日本沈没から1万年後に”日本浮上”という発想が好き(笑) それに吉野ケ里遺跡での重要部分は木造なのに売店みたいのが高い文明の建築、というのもいい(^o^)2020/07/26

RED FOX

13
大好きシミズヨチノリのマッドサイエンティスト短編集。風刺が効いてます。特に「鼎談・日本遺跡考古学会」が彼らしさ全開。そうなんだ、新宿遺跡のトチョーシャ!2014/04/16

西澤 隆

5
PET樹脂を分解する細菌が発見されたというニュースを見かけた(http://goo.gl/QMWvNl)。まさにこの短編集冒頭で登場するポリクイ菌だよなあ。大喜びで受け入れられたペットボトルを処理できる菌が突然変異を繰り返したなれの果てになにが起きるのか。ホラーではなく笑えるマッドサイエンティストものは珍しいけれど、結局マッドサイエンティストをめぐる物語にはどことなく悲しさがつきまとう。そういえばこの短編集、aibo保守停止ニュースでも思い出したなあ。そしてなにかの折りに繰り返し思い出す。そんな気がします2016/03/12

かしまさ

4
袁孫の発明がツボった。最後の発明品のせいでどっか消えたとのことで歴史の教科書に載ることもなく今に至りますが、実は別の形で有名になってたり...しないよね、まさかね。2015/10/17

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