内容説明
1978年4月。18歳の久雄は、エリック・クラプトンもトム・ウェイツも素通りする退屈な町を飛び出し、上京する。キャンディーズ解散、ジョン・レノン殺害、幻の名古屋オリンピック、ベルリンの壁崩壊…。バブル景気に向かう時代の波にもまれ、戸惑いながらも少しずつ大人になっていく久雄。80年代の東京を舞台に、誰もが通り過ぎてきた「あの頃」を鮮やかに描きだす、まぶしい青春グラフィティ。
著者等紹介
奥田英朗[オクダヒデオ]
1959年岐阜県生れ。雑誌編集者、プランナー、コピーライターを経て1997年「ウランバーナの森」で作家デビュー。2002年「邪魔」で大薮春彦賞を、2004年「空中ブランコ」で直木賞を受賞。著書多数
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