内容説明
読者から寄せられた難問、奇問の数々に、行動する作家・開高健が一発回答。幻の名著『風に訊け2』から選りすぐった、悩める若者たちに贈る、ザ・ラスト・アドバイス。
目次
水
ロブ湖の魚
“フ”
シャローム
女の割礼
政治
宗教
相性
情交派
客観性〔ほか〕
著者等紹介
開高健[カイコウタケシ]
1930年12月~1989年12月。寿屋宣伝部で洋酒広告に一時代を画した。57年「パニック」で認められ「裸の王様」で芥川賞受賞。「輝ける闇」「夏の闇」等の力作のほか、ルポ、釣りなど精力的に活躍した
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カムイ
44
雑誌に投稿された質問を開高健が答える、と言うが全然答えてないこともあり逆質問みたいな回もあり質問者に考えて見なさいと突き放すこともあったり作者の意図も面白く読めた。作者の知識の多さには感服します。次は小説にいこうと思う😁2023/02/26
おくりゆう
13
様々な質問に開高さんがその知識とユーモアでどんどん捌いていく様が痛快かつウィット に富んでいて、これが本当の知識人、教養がある人なんだなぁ、と感心しきりでした。別シリーズも読みたいですが、中々見かけないんですよね…。2017/10/02
コジターレ
10
前巻と同様、大変楽しめた。開高健の教養の深さに圧倒され、ウィットに富んだ話に笑わされ、生き方を見つめ直すヒントまで与えてくれる本。開高健の小説は『珠玉』しか読んだことがないが、他の小説も読んでみたい。2017/08/14
流石全次郎
9
学生の頃、週刊プレイボーイを手にしたら必ず目をとおしてたコーナー「風に訊け」。読者の質問に開高健さんが答える。正面からの回答もあるにはあるけど、質問に対して全然答えになっていなかったり、揶揄するだけだったり、独自のうんちくがひたすら並んでたり。ああ、この空気が好きだったんだよなと思い出しながら読みました。表紙を開くと原稿用紙に著者直筆と思しき文字で「一気に読まないで下さい」と書かれていて、そうですね。と思ってぱらぱら、ぱらぱら読みあげました。昭和もどんどん昔へと流れていきます。2022/03/18
Y次郎
6
小説だと思って買ったら投書された質問に開高健が答えるといった週刊プレーボーイのコーナーを綴じたものだった。しかも第二弾とな。ユーモアを含むものの意外にまじめに答えていらっしゃる。しかも一言一言が生きているというのだろうか、めちゃくちゃ博学なんだけどけしてうわべの知識というんじゃなく、経験則から出た言葉。説得力がある。ひたすら感心した。この当時の年齢が今の私と同じと知って自分の小ささ、無知に愕然としている。2020/08/26