内容説明
三代将軍家光の時代―外様大名の改易で江戸府中は浪人が溢れ、未だ不穏な情勢にあった。佐竹藩士・戸沢小十郎は、秋田から出府した途端、辻斬りの現場に出くわした。覆面の賊は四人、伴の大兵は小十郎も初めて出会った程の凄腕。が、元・傾き者の小十郎、喧嘩剣法で打ち負かしはしたが―。証拠の品にと斬りとった袖口の紋は、なんと三つ葵、将軍家と柳生一族を敵に回してしまった。
著者等紹介
花家圭太郎[ハナヤケイタロウ]
1946年5月、秋田県生まれ。明治大学仏文科卒。フリーライターとして活躍後、ユニークなキャラクター戸沢小十郎を造り、98年「暴れ影法師」で時代小説作家としてデビュー
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