内容説明
夢か現か?!最強と謳われた孫堅軍が瓦解してしまった。敗戦にうちのめされ、無念の思いで父の遺体を奉じた孫策だが、中国一の大河・長江を前に、その心は激しく燃えていた。隠忍の日々を経て、彼はついに長江西岸の平定に成功、さらに江東の魏の拠点を攻め落とす。魏の雄・曹操も、そうはさせじと孫策の前に立ちはだかる。風雲にわかに急を告げて…。
著者等紹介
伴野朗[トモノロウ]
1936年7月愛媛生。東京外国語大学卒。朝日新聞記者を経て作家に。76年「五十万年の死角」で江戸川乱歩賞受賞。歴史と冒険・推理を組み合わせた作風で独自の世界を展開
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感想・レビュー
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gonta19
29
新規購入ではなく、積読状態だったもの。 購入詳細不明。 2013/7/1〜7/3 孫堅が亡くなり後を継いだ孫策が主役。未だ中原の王は決まらずも、曹操が徐々に勢力を伸ばす。しかし、視点が変わると、ここまで物語の印象は変わるものか。伴野作品、あと七冊。2013/07/03
蛇の婿
9
この巻は呉の地盤の成立から孫策の死までを扱います。で、…とりあえず、情報戦がやりたい、という作者の着眼点は素晴らしいと思います。ただ、主人公の孫朗が未だ若いため、この巻では実質の主人公は孫策であり、情報戦、とまでは行きません。頑張れ作者。…1巻で少しこき下ろしたので、2巻は少し褒めておこうっと。2011/05/31
BIN
7
孫策死ぬところまでって、2巻でもう孫策死んでまだ8巻もある!孫策の江東制覇は孫堅時代に比べて描写が少なく物足りないが、嫁取りのシーンは個人的には良い。孫策を狙う刺客左慈VS守る于吉という妖術対決というのが面白い。まだ情報戦は目立たないなあ。2016/04/16
kazu
5
雌伏の時を経て勇躍、一挙に呉の基盤を築き上げた孫策。 しかも20代で成し遂げたわけだから、小覇王といわれるのも納得。 その分いろいろと無理を重ねた部分があったんだろう、攻め滅ぼした相手の食客に襲撃されて死ぬという、何とも言えない最期。 三国志演技の創作部分をうまく取り入れてます。2012/11/13
くっちゃ
3
孫策大好き!若々しさが三国志の登場人物の中でも一際目立つ。まあすぐ亡くなったからなんだけど…。それだけに出番が少ない!そこが残念。しかも呉的には下積み時代。有名な戦いも無いから全体的に地味なイメージ。でもね、魅力的なんですよ。孫伯符…。2011/08/03