内容説明
江戸時代、なかば。仙台を出航した伊勢丸は突風に流される。渇きと飢えと闘いながらの百日間の漂流。その果てに、はるかな南国の島に漂着した。若き水夫・孫太郎の冒険が始まった。灼熱の太陽。奴隷の日々。殺戮と恋。力尽きて死んでいく仲間たち。望郷の念。島から島へと流転を続けながら成長していく孫太郎の青春。著者が新しい地平をめざした長編時代冒険小説。
著者等紹介
安部龍太郎[アベリュウタロウ]
1955年福岡県生まれ。図書館に勤務するかたわら、短篇で日本全史を網羅した『血の日本史』で90年デビュー
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感想・レビュー
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はかり
3
子供の頃の愛読書は「15少年漂流記」だった。このためか、漂流ものが何となく好きで、ジョン万次郎とかいろいろ読んだ。本書では、孫太郎が最後は日本に戻らず、ボルネオに留まり、現地の家族と暮らし、伝説の虹の旅人になろうとするのは感動的だ。 2013/07/09
ちゃま坊
0
★★2014/11/30
konibi
0
安龍のいつもの濃さは無し。時にはこうゆうのも有るだろう、作家だって人間と納得させた。2 Old 最終部に一部分だけ、光ってた。 「人の弱さを克服した者は神になる。神となって生きる者の支えとなる。・・・・、父が海神となって守っていたからにちがいない。・・・・、今度は自分が海神になるべきではないのか。・・・・、男の義務と誇りを投げ捨てていいのか・・・。2014/07/10
八丁堀
0
ミンダナオに漂着するまでは、臨場感溢れる表現で迫力満点。その後に始まる過酷な試練からは、次から次に起きる出来事が、単に事実のみ書き綴られるだけと云った感じで面白さ半減。感動の漂流物語りにはならず。2013/09/03
茅渟釣迷人
0
古本2018/04/02
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