内容説明
旅の発端は「夢」だったとしても、旅で出会うのは現実である。だが、その旅を持続させるのは、やはり「夢」である―。ハンガリー、ギリシャ、ポルトガル、そしてアトランタ五輪の祭典へ。旅は続く。掌の中でページをめくりながら読者もまた著者とともに「旅を読む」ことになる。そして夢を見るように、静かに、世界を巡礼する。単行本未収録65頁を含む充実したオールカラー3部構成。
目次
花は揺れ
闇は輝き
通過地点3
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pure-oneの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
redbaron
2
『旅は〈世界〉と〈私〉を辛うじてつなぐ一枚の薄い皮膜』なら、旅に出れない私は、皮膜のないヒトデナシ。2013/08/22
さとさん
1
作中で、狂言の今参と東海道名所記の一節をとりあげている。今参では「若い時旅を致さねば 年寄っての物語が無い」。後者は、旅には喜怒哀楽のすべてがあり、そのような経験こそが子の成長を助けてくれると書いている。双方で、旅は人間が生きていく上で大事な要素で、教養としての旅なのだ。昔程ではないが、現在でも旅は人に刺激と自信と智を授けると私は思っている。未収録では、旅の在り方、異国との距離の取り方が人によって違うことを述べている。紀行本を例に取って分類わけしており、思わず納得してしまう面白い話だった。2018/03/17
春ドーナツ
1
カメラマンとしての沢木さんに憧れていて、めったに写真を撮ることはないのだが、ついつい沢木さん風な写真を狙ってしまう。先日の旅では3枚写したが、思いっきり影響を受けていた。真似写真。2016/01/01
けいちか
1
1-2巻に引き続き読む。後半の講演が、いつ、どこで行われたものか書かれていなかったように思うので、それが気になる。写真の対象(被写体)が興味深い。2014/06/20
Enzo Suzuki
0
旅の詰め合わせ2016/03/03