内容説明
語言不通、心、急…。男が書いた謎の言葉が、不思議な恋の始まりだった。性の相性は最高なのに、言葉がまったく通じない二人。急激に変化する現代の北京を舞台に、日本人女性と中国人男性の滑稽なほどの誤解と交感を軽やかに、鮮やかに描く。第十九回すばる文学賞受賞の表題作を含む三つの「越境する恋」の物語。新世紀恋愛小説の決定版がついに文庫化。日中両国の豪華執筆陣による解説つき。
著者等紹介
茅野裕城子[チノユキコ]
1955年東京生まれ。青山学院大学卒。大学卒業後、女優、トラベルライターなどを経て、世界各地を放浪の後、北京に留学。95年「韓素音の月」で第十九回すばる文学賞受賞
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