内容説明
悲しみ以外のあらゆる感情は笑顔と同居できる―。笑顔が大切といわれる職業、ナースを目指して看護学校に入学した鐘ヶ江理実。でも「私の笑顔は自然じゃない」と思う。お調子者のルームメイト、鬼より怖い教務の先生、忘れられない元カレ、個性豊かな患者たち…。多くの人々とのふれあいを通し、少女が自然な笑顔を手に入れる姿をナイーブなタッチで描く、書き下ろし青春小説。
著者等紹介
小林光恵[コバヤシミツエ]
1960年茨城県生まれ。東京警察病院看護専門学校卒業。病院勤務を経て、現在は医療・看護分野を中心に執筆や講演などで活躍している
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感想・レビュー
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redmove
5
だらしない家族を嫌い看護師を目指して寮に入り看護学校に通う鐘ヶ江理実の入学から卒業までを描く青春小説。全体的に古臭い感じはしたが、共感できる主人公だったので良かった。ラストは残念な展開だけど理実ならのりこえられるだろう。2019/05/03
草薙香里
2
看護師ってこんなに忙しい学生時代をおくっているのね。凄い。理実は受からなかったけど来年は受かるよね。結局ストーカーは何もしなかったな2013/01/07
まりぽ
2
終わり方がいいとおもう。話の起伏、流れがすごく馴染みよかった
しょうたろ
1
【読むきっかけ】道徳や倫理について調べているときに見つけた「陰性感情」のワードで検索していたら見つけた本。 【感想】 看護学校での生活や主人公を取り巻く人間関係が丁寧に描かれている。現在の知り合い・今後出会う看護師の方々について、相手の立場を考える際の解像度が上がった。やさしい言葉遣いながらもリアリティのある描写に動揺しつつ引き込まれた(鋭すぎて著者の小林さんの実体験が含まれている確信がある)。精神性が養われた感覚もあり、読むべくして読むことになった本という印象。2025/03/03
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