内容説明
男は、その人形をいとおしむように撫でて、「これを使えばあなたの望みは叶いますよ」と言った…(表題作「呪いの花園」)。夜の街でノッペラボーの“呪い人形”を売る男や、“悪夢”を買わせてくれと頼む黒装束の人物―この世にはあなたの知らない「幻影稼業」がうごめいている!心の闇に潜むさまざまな願望や欲望の顛末を描いた、異色の連作ホラー6篇。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年福岡生。桐朋高等学校卒。サラリーマン生活の中で執筆した「幽霊列車」で第15回オール読物推理小説新人賞を受賞、ミステリー界に新風を吹き込む。以後、幅広い分野の小説を発表、ベストセラー膨大
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感想・レビュー
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haruka
9
怖いお話短編集。短い中にもしっかりとしたものがあり、またお話が完結しているけど繰り返される雰囲気も残しつつ。 2017/10/11
Motoki Horio
3
会社の先輩の勧めで初めての赤川次郎作品。ゆるい短編です。世にも奇妙な物語のようなライトなホラーです。短編の並び順のおかげで読後感も良いです。2015/01/22
Akiki
2
赤川作品に限って言えば、こういうホラー風の短編集が最も好きかも… ちょっとビターだけどあまり残酷過ぎずなおかつ現実離れ(8人死んでも気にしない女子校生みたいな…)もそれほど酷くない 最後のショートショートと言えそうな短編のみホラー風味がなくほのぼのとしていて異色(理由は解説で納得)これが一番好きだった 2012/04/06
reticulum
1
赤川次郎さんの短編集は好きです。 ゾッとする話、ちょっとヒヤリとする話、そして最後はほっこりする話。 どの話も面白かったので、一度読み始めたら止まりません。 赤川次郎さんの作品には、結構な頻度で男女の愛憎劇が出てくるけど、不思議と嫌な気持ちにもならずに読めるのが素晴らしい。2015/10/08
まなみ
1
赤川さんらしく人がいっぱい死にました。2009/09/17